おもしろオススメファンタジー


ブラック・ジャック・キッド

ブラック・ジャック・キッド

おもしろかった!!
第19回ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作らしいです。
ブラックジャックにあこがれる小学生が主人公ですが、このこどもゴコロがまことに「こどもらしくしようとしてない、リアルなこどもらしさ」がある。こっぱづかしい、にこくらしい、生意気な、「あ〜小学生ってこんな恥ずかしいこと考えてたわー」という気持ち。ついつい思い出してしまいますヨ。


ストーリーもおもしろい。けっこう先が読めない。
ファンタジーと現実の境目の物語をきっちりと書いている感じがします。ああ、こんな不思議なこともこどものころあったなあと納得しかけちゃうようなファンタジーのさじ加減がステキでした。


もちろん、心理学的には、「哀しい家族背景があって、移行対象としてのブラックジャックがあって、そして成長してその移行対象を卒業する」、と読めないこともないんだけど、わざとそうしようと書いている感じがなく、とても素直にリアルに読めるところがいいですね〜。


さて次によかったもの。

獣の奏者 I 闘蛇編

獣の奏者 I 闘蛇編

獣の奏者 II 王獣編

獣の奏者 II 王獣編

さすがは、文化人類学教授。
物語の背景を貫く、その物語世界の文化と思想の骨格の太さに感動しました。
しっかりとゆらぎのない世界観のなかに、ナウシカのような、生き物を深く愛する少女の生きる物語が豊かに描かれています。
おもしろかった〜。
ひさしぶりに「ああー2巻を家に置いてきてしまったぁぁぁぁ」と、1巻を出先で読み終えたときにもだえました。


これからこの作者の本をザクザク読むぜ!! 楽しみだぜ!!
ちなみのこの作者はけっこう人気なので、巷の図書館でなかなか見つけられません。
こんなとき、スクールカウンセラーというのはいい仕事で、勤務先の中学校の図書室でごろごろと転がっている宝の山があるのデス☆☆ しあわせ〜
司書さんと仲良くなって、オモシロ情報や本を貸し借りするのもこの仕事の醍醐味。
最近は学校の図書室も充実しているよね〜。
生徒と本話で盛り上がるのも楽しいです。


これから読む予定のもの 守り人シリーズかな。この順番でいいのかな。最後まで出ているみたいですね。
中学校の図書館にしっかりそろっていたような気がします。来週借りちゃうぜ☆
精霊の守り人 (新潮文庫)闇の守り人 (新潮文庫)夢の守り人 (新潮文庫)神の守り人<来訪編> (偕成社ワンダーランド(28))神の守り人<帰還編> (偕成社ワンダーランド(29))天と地の守り人〈第1部〉 (偕成社ワンダーランド)天と地の守り人〈第2部〉 (偕成社ワンダーランド 33)天と地の守り人〈第3部〉 (偕成社ワンダーランド)