飛行機

10年近く思っていたことなのですが、飛行機っていうのは、にんげんみたいな加速をしますよね。


「ううーん。どっこらしょ」としぶしぶ立ち上がって動き始めます。そろそろと駆け足を始めます。そしてそのうちにある時点において「よし、いくぜ!」とぐわわわっと真剣に走り始めるのです。おお、速いわとこちらが感じ始めたら「へいっ、ジャンプするぜ!」とびよーんと飛び上がるのです。


飛行機に乗るたびに、そのような飛行機の少年らしいこころもちのようなものを感じています。特にあの加速のときには、なんというか誇らしさのようなものも感じてしまいます。そして「おお、すごいぞ、すごいぞ」と、孫の報告に目を細めるおじいちゃんのような気持ちになってしまいます。そんなのやっぱり私だけかな。


国内であれば、飛行機で行くのが楽でいいですよね。疲れないし、早いし。飲み物だってもらえるし(けっこうコンソメスープが好き)、席も早く選んでおけるし。


もちろん電車も、海沿いの路線なんかではいいものです。けれど3時間を越えてしまうと、もうそれだけで疲れてしまうし、帰るときもその分の余力が必要な感じがして、帰りの電車に乗る前にえいやっという気合がいりますよね。持ってきた本がつまらないとショックだし。