春はすごい。
あたたかさがちょうどよく、風の強さがちょうどよく、緑と花の分量がちょうどいい。
常に春だったら幸せなのではないかという気もするけれど、
春だけの国に住みたい気もするけれど、
そう考えはじめると、夏も秋も冬も捨てがたい。
でも春のすごさはすばぬけている。
あたたかさとすずしさのバランスもすごいし、暑いかなというときにちょうどふく風の冷たさもすごいし、じゃんじゃん新しい花が咲いて新しい緑の芽が大きくなるのもすごい。わらびなんて1日でにょきにょき15センチくらい伸びている。いつのまに、というスピードで。