もがいて、こんなのも読んでみた
- 作者: 瀬戸内寂聴
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2005/07
- メディア: 単行本
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この方のいろいろな言葉がまとめられた本である。
さらさらと詩集のようにまとめられているが、恐ろしい言葉のつまった本である。
なんだかどきりとさせられた。
人間は人間を決して救うことはできないし、ゆるすことも出来ない。けれども人間は人間を思いやることは出来る。他人の悲しみを悲しみ、他人の喜びを喜ぶことは出来る。その心のひろがりがもたらされるのは、真剣な恋と思い悩んだ心の闇の涯にほの見えてくる公明の中からである。
『ひとりでも生きられる』
人間は無関心なもののためには悩まないし、腹も立てない。あらゆる錯覚をはぎとった上で、夫を、恋人を、友人を愛しはじめる時から、人は本当の苦しみを味わうだろう。幸福とは、その苦しみに裏打ちされた傷だらけの愛を自分の孤独の中にしっかり握り締めることではないだろうか。
『愛の倫理』
人間が幸福になるとは、結局のところ自由になって、心にこだわりを持たなくなって、何ものも恐れなくなることなんですね。
『寂聴 般若心経 生きるとは』
怖くなって自由じゃないのは、恐れているから。
苦しみ始めたときこそ、相手の人間を錯覚を持たずに見つめて、ほんとうの相手の姿に関心を持って愛し始めたとき。
何かを恐れずに愛することが出来れば、苦しいけれども、自由でそして幸せになるんだろうな。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/02/16
- メディア: DVD
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そういえば先週末ふと、わうわうで見たこの映画。
バイオハザードのかっこいいミラ・ジョヴォヴィッチが出演していたので、なんだか見ていたら、ついつい引き込まれました。
ありがちなラブストーリーのようでいて、ミラが演じる女性がなんとも懸命に素直に正直に、相手のありのままを好きになっていく姿がかわいらしく、勇敢だった。
それに対する相手の弱さと情けなさ、そして臆病さも、「ああ、そうよねえ・・・」と思いつつも、地団駄ふみつつも、がんばれーと応援したくなる素敵な人間らしさでした。