うつ病ドリル

おすすめサイト
http://server343.dyndns.org/utu/


このサイトはうつ病から回復した方によってつくられているようです。「回復マニュアル」というのもあります。様々な研究論文、実体験からのケース研究からつくられています。これはかなり効果的なのではないか・・・と唸らされるマニュアルです。


このサイトでも延べられているのように、うつ病の原因は特定されていない。

 結論から書くと、「うつ病の原因を確定した人は、実はまだ誰もいない。セロトニンノルアドレナリンの欠乏は、うつ病の原因ではなく結果の一つ。だから、セロトニンノルアドレナリンが足りるようになっても、根本原因は手つかずのまま。当然、うつ病の症状がおさまることはない」。 要は対症療法に過ぎず、脳の自然治癒を待っていたのだった。そしてもっと悪いことに、脳の自然治癒を助けるようなことは現在のうつ病治療ではほとんど何も行われていないのだ。

http://server343.dyndns.org/utu/contents/flame_3.htmlより


そして、脳の自然治癒を助けるために、このサイトでは、うつ病に適した「休養」の取り方
と栄養の取り方を解説している。


確かに、ストレスがかかると、人間の身体はストレス反応を示す。「逃げ出すか、戦うか」という臨戦態勢に入る。睡眠は浅くなり、体は緊張し、胃腸の働きが落ち、その分のエネルギーを筋肉の脳にまわす。呼吸は浅くなり、汗をかき、鼓動が速まる。そうやって、いつ敵が来ても逃げられるように、あるいは、戦うことができるように体は準備をする。


しかし、そのストレスが長く続きすぎた場合はどうだろう?


「戦いの態勢」に入っているので、食欲は落ちている。胃腸の機能も低下している。エネルギーはあまり取れない。しかし、脳では大量のエネルギーを費やして、予測・判断・イメージによる演習などの思考作業をし続ける。睡眠をあまりとらないので、脳は休養せず、さらにエネルギーを消費し続けていく。


その結果として「うつ病」というひとつの「脳の強制終了」的な休養を、防衛機制として脳が選ぶのかもしれない。


そのような視点から考えてみると、うつ病からの回復において、脳が効果的に必要な栄養をを取り込むことができるように最大限の配慮をする、という回復方法は筋が通っていると思われる。


うつ病の治療方法は、確かに、医療者側でもあいまいな部分がある。「抗うつ剤をのませて、休ませろ」というアバウトな認識をしている治療者が多い。


「休みなさい」という指示と薬物療法のみで治るのであれば、うつ病にはなっていない。


そもそも。


うつ病生活習慣病である。考え方であり、ライフスタイルであり、人生のライフサイクルであり、環境と内因的なものとの相互作用の集積である。何ヶ月か「自分の休みが取れる範囲でなんとなく休んで」、薬を飲んで、「治る」わけがない。それは、何ヶ月か薬を飲んだだけで糖尿病や高脂血症や高血圧がさくっと治らないのと同じである。(このあたりは医学的知識が十分でないから、実は断定できないが。治るケースもあるのかも。あ、でもそれはうつでも同じですね。)


1.ライフスタイルと人生の優先順位の根本的見直し、
2.システマティックにプログラムされた「休養」、
3.そしてその個人に最も適した薬物療法と栄養学的指導


うつ病とは、上の3点がそろっていないと、非常に治りにくく、また再発しやすい!!


エビデンスに基づいた、うつ病を治療するための統合的なプログラムは、いまだ開発されるにいたっていない。各治療機関が、ある程度の知識に基づいて、アバウトに治療計画をたてている。こんなに、現代社会の人間に最も近い関係の病気なのに・・・。そして人間の存在意義といわれる「脳と思考」に深く関わる病気なのに・・・。