気持ちが乗らないときには・・・

春の木



連休明けの疲れもあるんだろうけど、時期的になんかのらないときってありますよね・・・。そんなときは読書もイマイチのらないのですが、今期はまあまあよい本にあたっているおかげでいい感じです。


ところで、私は専門書をカウントに入れれば常に最低5冊は平行読みしています。なんというか「この場所ではこの本」という、場と本のピッタリ感が大事なんですね。以下に少々ご紹介します。



1.今風呂場で・・・

アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)

アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)

ちょっとリラックスして読めます。「宇宙のもっとも高次な法は、愛なんだ」っていう、ストレートには伝えにくいメッセージを、小さな子供と宇宙人の姿を借りてうまく伝えてくれます。

「ああ、そうだよね、ないものや先のことを考えて苦しむのはやめて、いますぐ目の前にある美しいものを愛しむべきなんだよね」ってしみじみうなづかせる力を持った本!3部作です。疲れたときにオススメ。



2.寝る前に・・・

わたしを離さないで

わたしを離さないで

まだ出だしなのですが、独特の語り口調がしっとりとしていて、すぐに物語世界に引き込んでくれます。主人公は介護士のようなのですが、なんというか謎の部分を多く持ちながら物語が語られていく・・・寝る前にゆっくり読むのに適した感じです。



3.カバンに入れて、職場での骨休めに(ちょっと重いけど)

盗まれた記憶の博物館 (上)

盗まれた記憶の博物館 (上)

勤務先の中学校で借りました。歴史と記憶と博物館とアドベンチャー・・・それだけでちょっとわくわくですよね。表紙の「モモ (岩波少年文庫(127))」みたいな世界観が期待をもりたててくれます。こどもっぽ過ぎず、おとなすぎず、そんな感じのような素敵なムードです。



4.職場での空いた時間にお勉強

難事例のブリーフセラピー―MRIミニマルシンキング

難事例のブリーフセラピー―MRIミニマルシンキング

  • 作者: リチャードフィッシュ,カリーンシュランガー,Richard Fisch,Karin Schlanger,長谷川啓三
  • 出版社/メーカー: 金子書房
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 単行本
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精神障害への解決志向アプローチ―ストレングスを引きだすリハビリテーション・メソッド

精神障害への解決志向アプローチ―ストレングスを引きだすリハビリテーション・メソッド

2番目の方は解決志向を学んだ方なら、「ああ、あれをこんなふうに妄想や幻聴に適用できるのか」というように、技法のまとめなおしとして理解できます。
1番目は、よりオススメです。


私たちは問題を病理の現れとしてみるよりもむしろ,誰かが強く望んでいない行動であると見ている(p1)」から、どんどん引き込まれるような魅力的な言葉のマジックが始まります。こういったセラピーの手法を、あたりまえのように「難事例」に適応していく姿勢は、すなわち、どのような症状のクライエントにも解決する能力があることを、セラピストが丸ごと信じるという姿勢でもあります。


彼らの「病」によって失われた尊厳と能力を認めてさらに引き出す・・・。クライエントの長引く「症状」によって、セラピストは自己愛を傷つけられ、迷い、途方にくれ、「あの人は難しい人だから、治りません・・・」と言ってしまう、そんな事態を避けられるように、精神科で数年の研修を積んだセラピストこそ、このような本をがっちりと読むべきでしょう。


ただし、精神科でまだ研修をしていないセラピスト、精神病理学をしっかりと学んでいないセラピストには、“こうすれば精神病が治る!”というような安易な誤解を生じる可能性があるので、まずはきっちりと下記のような本を舐めるように読みつつ、研修を積んで欲しいと願います。

カプラン臨床精神医学テキストDSM‐IV‐TR診断基準の臨床への展開

カプラン臨床精神医学テキストDSM‐IV‐TR診断基準の臨床への展開

  • 作者: ベンジャミン・J.サドック,バージニア・A.サドック,Virginia Alcott Sadock,Benjamin James Sadock,井上令一,四宮滋子
  • 出版社/メーカー: メディカルサイエンスインターナショナル
  • 発売日: 2004/11/01
  • メディア: 単行本
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5.気が向いたら英語力をキープ!

Kiss Kiss

Kiss Kiss

たまに異なった言語で本を読むと、頭がかえってすっきりするものです。たぶんふだんとは違う脳の部位を活性化させるからでしょうね。
ロアルド・ダールはやっぱり素敵です。高校生の「副読本」になって以来ファンです☆
Boy: Tales of Childhood (Popular Penguins)

Boy: Tales of Childhood (Popular Penguins)

これ・・・最高だったわ・・・。



そんな感じで、職場に向かうときは最低3冊くらいかばんにつめていくので、いつも重いんですよ・・・。
活字中毒&本ラバーズ連盟、バンザーイ!!