ドリームワークとフォーカシング

南の島の海



夢についてリクエストをいただいたのですが、実のところワタクシ、ユング夢分析については本当に不勉強です・・・。


けれども、心身医学会などで岸本先生が一生懸命紹介されているボスナック先生のドリームワークは素晴らしいものだと思います。


「夢」を題材として、そのとき感じたこと、その感じたことの続きをクライエントとともにワークしていくのです。ゆっくりと語らい、その「感じ」についてどこまでも共感しながら、ともに苦痛を乗り越えていく。そのように夢の過程をワークとして味わい、気づいていくことで、心理療法を行っていくのですね。その感じはフォーカシングにも通じるものがあるようでした。


「夢」を分析することそのものよりも、その夢をどのように感じているかと語り合い、主体的体験として構成しなおしていくということをカウンセラーとともに行うとき、そこにはやはり深い心理療法過程がうまれるのでしょう。


こちらは、その関連本としておすすめです。
私は個人的には特にフォーカシングのエッセンスが心理療法に必要不可欠だと思っていますので、ついでにおすすめ☆


プロセス指向のドリームワーク―夢分析を超えて

プロセス指向のドリームワーク―夢分析を超えて


ドリームワーク

ドリームワーク


内容(「BOOK」データベースより)
本書は、ドリームワークの考案者であり実践者である臨床家ロバート・ボスナックによる本邦だけの論文・講演集である。夢は寝ている間に体験する出来事であるが、生きられた経験であり、昼間に体験する生活と同じく“リアル”なものである。ドリームワークは、ユング派の流れを汲む援助方法であるが、夢のイメージを持ち続け、さらにイメージの中に入り、内側から身体や五感を通して(=enbody)、再度、経験することで、夢そのものを真に体験することである。夢の持つリアリティに近づいていくことで、人生の意味を気づかせ、メンタルヘルスだけでなく、身体疾患からの回復さえも促う―それがドリームワークの真髄である。本書では、その方法論が詳述され、ドリームワークの実践者でもある訳者二人によって丁寧な解説が加えられた。


やさしいフォーカシング―自分でできるこころの処方

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フォーカシングで身につけるカウンセリングの基本―クライエント中心療法を本当に役立てるために

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セラピープロセスの小さな一歩―フォーカシングからの人間理解

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