臨床心理士が出てきちゃう小説『無痛』


無痛

無痛

知らずに読んだんですけどね、ヒロイン(?)が「臨床心理士」だったんです!びっくり。でも…なんか…


自閉症を治す」とか?
自閉症境界型人格障害の合併」とか?


なんだかアヤシイことを言っている「臨床心理士」でした…。ちょっとぉぉ〜とオモイマシタが、一般の方にはまああまり違和感のない点なのでしょうね…。


著者は医師とのことなんですが、たぶん診断基準だけを見て書いたんだろうなあっていう気配がアリマシタ。精神科の友達などに聞いてほしかったなあ…。いないのかな?
「診断基準」だけ見て、人物像をつくるとこんなふうに生身とかけ離れた診断名というか人物像ができてしまうのね…ということが、精神科関係者・発達障害支援関係者にはありありと伝わる小説です。一読の価値あり!


まあ、そこはおいといても、内容としては「外見に表れる疾患の特徴」とか「先天性無痛症」とか、そういったものをもりこんだミステリーで、他のミステリーにはない味わいでおもしろかったです。少々グロテスクな場面も平気な人はぜひどうぞ!作家としては3冊目らしいので、また未熟な点もありますが、今後もぜひ今までにない医学ミステリーを書いていってほしいです。


破裂

破裂

ドラマ「白い巨塔」が入っていたとき、ついでに売れている感じだった。
「現代の白い巨塔」って帯がついていた。「無痛」が面白かったので次に読んでみます。


廃用身 (幻冬舎文庫)

廃用身 (幻冬舎文庫)

親友が読んだと言っていた本。「グロイ!」という感想だったような…。まあ、タイトルからして、グロテスクな気配がにじみ出ているよね☆