やはり、泣かされた。


40 翼ふたたび

40 翼ふたたび

やっぱり、こういう分野(「立ち上がる」という分野)を書かせるとこの作者の右に出るものはいないのではないかと思わせる。


まんなかあたりからもうじーんときて、最終章では、わかっているのに、はらはらと涙がこぼれてしまった。


人が立ち上がる、その様はカウンセリング現場でも見られる。その瞬間を見られることは幸運で、とても幸せなあたたかさと輝きに満ちている。


螺鈿迷宮

螺鈿迷宮

書評では、イマイチと書かれているものを見たけれど、けっこう面白かった。
この人の作品(3冊☆書いているのにまだ勤務医のようだ)は、ずっと読んでいるけれど、これはよく練られて、きちんと仕上がっている。ミステリーのおもしろさと厚みもあるし、留年しまくりの医学生天馬君の成長も見所。なんとなく、あの名作を思い出しました。また次の作品にも期待したいです。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)


☆これまでの2冊

チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光

ナイチンゲールの沈黙

ナイチンゲールの沈黙