悪人とは?
- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 単行本
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「悪人」とは誰だろうか?
加害者なのか、被害者なのか、
加害者が加害するに至った過程にいる誰かなのだろうか、
加害者の家族だろうか、
加害者の友人だろうか、
被害者の家族だろうか、
被害者の友人だろうか、
加害者を愛した人だろうか、
被害者を笑った人だろうか、
すべての人が生きている。感情の確かな「匂い」をもって毎日を生きている。
誰かを傷つけ、誰かを笑い、誰かに傷つけられ、誰かに失望する。
その中で誰もが悪人なのかもしれない。
とてもよい本だった。おすすめです。
例えば、事件の報道を見て、無責任に発言できなくなるくらいに、いい本です。
似たジャンルとしてカウンセラーに薦めたい本。
どれも人間の姿が多面構造をもつものとして描かれています。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/03/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/03
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被害者も加害者もそれを追う人も彼らを愛する人も均等に描かれています。
- 作者: 天童荒太
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1999/02
- メディア: 単行本
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- 作者: 天童荒太
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1999/02
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虐待と殺人、その周りにある人の姿が丹念に描かれています。
虐待された子ども達がすごす児童精神科病棟・・・ジラフというあだ名の悲しさ。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/08/25
- メディア: 単行本
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この作品は「加害者の愛」と言えるかもしれません。
事件において、「完全な悪人」と誰かをラベル付けできるような事象はないのではないかと考えさせられます。
追伸:
宮部みゆきの新刊が出るようです!
『模倣犯』で出てきたフリーライター前畑さんがあたらな事件に取り組むのか?上下巻というところも重厚な物語を予想させますね。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/08/06
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- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/08/06
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