幸せな読書:よい本が続く幸せ


はずれのない状態で、心地よい時間が続くのはえもいわれぬしあわせ。図書館に愛を捧げつつ・・・


サイゴン・タンゴ・カフェ

サイゴン・タンゴ・カフェ

東京のホテル、お風呂の中、帰りの電車で読んだ。至福。ホテルのベッドの上で読むのにこれ以上ふさわしい本はない。短編集だけれど、長編小説のように、ひとつひとつが濃く、熟成を重ねた赤ワインのよう。


映画篇

映画篇

短編の最後のひとつだけ、とっておいた。家に戻ってから、ほうっとしてほどけた気分で休日の午前中に読む。紅茶とともに。ほろほろとあたたかい涙が出る。あたたかい、生身の心のてざわりのある、本当によい小説。終わってほしくなかったもの。


戸村飯店青春100連発

戸村飯店青春100連発

東京からの帰りの電車で読み始め、ごくごくと読みすすめてしまう。でも読み終わるのはもったいなくて半分とっておいた本。休日の午後に、陽だまりの中で読む。この作者は中学校の国語の先生をしているらしく(いまもなのかなぁ?)、男子を描くのがほんとうにうまい。リアルで、生き生きと動いて、しゃべって、成長する男の子たちが、読み手の心をあっためて元気づけてくれる。これをよんでいる間もすっごくよい時間だった〜。帰りの電車のために丸善で買っていってよかったな〜。ちょっと『間宮兄弟 (小学館文庫)』のような感じだけれど、きちんと瀬尾まいこです!


あなたの呼吸が止まるまで

あなたの呼吸が止まるまで

そして、休日の夜から。小学校6年の女の子が主人公で、お父さんがやたら出てくる。今のところ。印象としては、より感傷的で素直な『放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)』のような・・・。でも文章はするっとここちよく、よい読書気分。これからどうなるかな。魅力的な友達が出てきつつ、ものすごくリアルな毒も主人公の心のなかに、そして他の登場人物のなかに、はらっはらっと出てくる。


からくりからくさ (新潮文庫)

からくりからくさ (新潮文庫)

これは今日図書館で仕入れたもの。この上の4冊に続けて読むのはこちらがいいのか・・・それとも
一瞬の風になれセット

一瞬の風になれセット

こっちかな?