医学のたまご:夢中で読んでしまった!


医学のたまご (ミステリーYA!)

医学のたまご (ミステリーYA!)

あの『チームバチスタの栄光』の作者、海堂尊の小説です。中学生を主人公とした医学ミステリー風ヤングアダルト冒険物語。いや〜、なんとなくビミョーではないかと思っていましたが、まったく期待を裏切って、おもしろさ抜群でした!


まったく普通にみえる男子中学生が医学オタクの男子中学生と真の知性をきらめかせる女子中学生と3人組で、大学病院の医学部解剖学研究室を舞台にな、なんとアドベンチャーを繰り広げる話。


教授(ラスボス的存在)の予算獲得のためのどす黒い野望に巻き込まれ、主人公クンは大ピンチ! それをゲーム理論研究者の父のメールと友達に支えられ、自己決定し、大きく成長し、反撃を決めて乗り越えます。


その設定がなんとも架空的なんだけど…リアルな! これを中学生のとき読んでいたら医学部入りたいと思ったか・・・いや、逆に「白い巨塔ってやっぱこんな腹黒いいやな世界なのか・・・」と思ってさらに敬遠したか・・・。でもいずれにせよおもしろいのでりょうちゃん師匠(8歳男子)にはそのうちに読ませてあげたいな〜。“成長する”ということの苦しさと素晴らしさがしっかりと描かれている物語です。オススメ☆




医学ミステリー好きなら海堂尊を!
勤務医の傍ら、熱い問題提起を小説を通じて行う心意気がステキ☆
いまや読売新聞にも特集が組まれるようになったテーマ、日本の死因究明のための解剖の少なさを糾弾し、AI(オートプシーイメージング:死後のCT画像撮影による死因究明)の活用を訴えた現場の医師、しかも小説を通じてってところが本当に素晴らしい〜〜。
最初の2冊は文庫にもなって、携帯に便利デスヨ。
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)螺鈿迷宮ジェネラル・ルージュの凱旋ブラックペアン1988