ダメな自分を愛し、人生を楽しむためのオススメ:三浦しをんのエッセイ

 読者諸氏の胸に必ずや、「生きる権利は万人に平等にある(どんなぐうたらであろうとも)」という輝かしき真理の光が刺し込むことであろう。


三浦しをん『しをんのしおり』新潮文庫 p10


 この言葉が彼女のエッセイの価値と魅力を十分に言い表している。そう、このエッセイを読むと「あ〜、ぐうたらでダメな部分のあるわたし・・・でもそんなダメなわたしが愛しいわぁ〜。こういう生き方って、快適で、居心地よくて、いいわよねぇ〜。がんばって気を張って、カッコよく生きようとしなくってもいいのよねぇぇ〜」ととことん自分のダメな部分を許してしまえるのである。この効能は素晴らしい。あまりに素晴らしすぎて、カウンセリングを受けにいらっしゃる方皆様に進呈したいほどである。


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