友達の子ども


 友達の子どもというのは、なんだか無条件にかわいい。ちょっとしもぶくれでも、ちょっとムーミンに似ていても、なんだかかわいい。限りなく責任がないながら、限りなく深く親を知っているがゆえなのだろうと思う。


 ムーミンちゃんはもうすぐ1歳。ほこらしげにおもちゃ型の歩行器を押して歩く。ふふん、という顔がまたたまらん。何気に友達の顔と似ているところもおもしろい。


 きょうだいの子どもにはどことなく責任感を感じるが、友人の子どもには無責任なことをなんでもいえる。それもよい。寝入りばなの、母親の肩に片方のほっぺたを押しつぶして、へちゃむくれた顔になっているところを、ついつい携帯のカメラで撮影してしまう。それもまたいとおかし。


 しかし、年月の過ぎ去るはやさ、あなおそろし。