好きな作家の新刊が出るのはやはりいいものだ


新学期になって,仕事はまた勢いよく始まったけれど,好きな作家の新刊がたくさん出たので,幸せな気分である。


フリーター、家を買う。

フリーター、家を買う。

 母親がうつ病(と不安障害の合併?)になり,わがままに生きてきた第2子の長男(上にしっかり者の姉がいる)が家族を守れる男に成長する話。いい話です。有川浩精神疾患を物語にするとこうなるのかあと感心し,あらためてほれぼれ。いい話になるんだなあ。そして,おもしろいんだなあ。ぜひぜひ,たくさんの人に読んでほしいです。


あるキング

あるキング

 伊坂さんが野球選手(イチローや松井のような)を物語にするとこうなるんだなあ…と感じ入りながら読みました。語り口調が『アフターダーク (講談社文庫)』を彷彿とさせる鳥瞰の視点なのですが,それでもなんかおもしろく,伊坂さんの世界なんだなあ…。出てくる人物がみんな魅力的で,それぞれにしっかりと物語があり,キャラクターがあり,関係性があり…。ああ,もっと読みたい。


のだめカンタービレ(22) (KC KISS)

のだめカンタービレ(22) (KC KISS)

 続き読みたさのあまりにもだえ死ぬという欠点をのぞけば,あとはパーフェクトにすばらしいマンガ。おもしろく,悲しく,こころを揺さぶられ,恋愛について新たな何かを学び取らせてくれるという,深い味わいのある秀作。漫画雑誌を立ち読みしても,「ああ〜続きをぉぉぉぉぉおお」となるけど,好きだ!


きょうの猫村さん 4

きょうの猫村さん 4

 すばらしい。ネコの気持ちもしっかりと読み取られている。本当にネコが家政婦になったらと思わず考えてしまう。なんだかリアルな,ネコとしての感覚のズレ。