学ぶ日々−集団勉強の効果−

  
(撮影者:Teto2005)


集団勉強というのはすばらしいということを示す事例をここに報告させていただきます。


A:ワタシ。事例研究のためケースのまとめ。
B:同じ職場の後輩。臨床心理士試験のため。
C:友人。とある資格試験のため。


このような緊急の勉強の必要性に迫られたワタクシ達は、本日終結し、7時間に渡る強行集中勉強を行いました。これまでは、「そんなのみんなでやったってはかどるわけないじゃん!」と思っていました。しかし、それは高校生までの試験勉強におけるケースの話であったということを知りました。

つまり、このような「本気モード」の3人で勉強を行った場合、相乗効果が生まれるのです。それは、「おきた時、隣に人が寝ていると、安心してまた寝てしまって、ついにはみんなで寝坊する」という集団心理学的効果と同じものであると思われます。


「勉強をする→疲れる(あるいは、飽きる)→隣を見る→ばりばりやっている→「やだー、ワタシだけ注意力散漫!いけない!」と思う→勉強に戻る」


というようなパターンが、3者において少しずつずれながら起こります。よって、7時間勉強し続けるという現象が起こるのです。


さらに、3人の女性で勉強を行っていると、また少しずつ時間をずらしながら、「チョコレート持ってこようか?」「コーヒー飲む?」「ぶどう食べる?」などの他者配慮行動が出現します。それによって、普段の3分の1の労力で、飲み物食べ物などのエネルギーと憩いを得ることができるのです。


また、誰かから「ねえ、ゲ、ゲリマンダーって何よ!」という、ちょっと分野の違う質問が適度に発せられます。それによって、脳の違う部位が活性化され、ほどよい刺激を受けるとともに、気分がリフレッシュされます。


社会人になってからの、非常に高い動機付けを持ったもの同士による集団勉強は、大きな効力を生むということが示されました。是非皆さんも緊急の事態(といっても「明日まで」とかいう切羽詰った行動は、他者に迷惑をかける恐れがありますので、慎んだ方が無難だと思われます。)、もとい、ある程度の緊急の場合には集団勉強が効果的かもしれません。お試しください。