ユーモアの育て方

看護学校などで講義をしている。
私の講義のポリシーとして、「グループカウンセリングのように」「その集団の“いまここ”に適した授業を」しようと常に努力している。私自身の講義力がまだまだ未熟☆というのもあって、いつもみんなに協力してもらうことにしている。授業の中で、感想・意見・リクエスト・質問を書いてもらって集める機会をなるべく多くいただく。


そんな質問・リクエストの中の定番の1つに、「友達づくりがうまくなりたい・楽しく話せるようになりたい・人の話をやわらかく聴けるようになりたい→どうやったらユーモアの力がつきますか?」というものがある。


つい先日、テレビでも、「笑いが病気の治癒力を高める」ということを伝えていた。これはしばらく前から、医学・心身医学・健康心理学などの分野でも研究されている。大爆笑をしたとき採取された血液の方が、悲しい映画映像を見た後の血液よりも、免疫力が高まるなど。精神神経免疫学という分野において、とくにアツい。


しかし、ではユーモア力(ユーモアぢから・ユーモアりょく)はどのように高めたらいいのだろう?


なんだかついまじめな話のようになったけれど・・・
私は、ユーモア力を高めるために、1番てっとり早いのは「マンガ」だと思う。好きなものについて、せりふを暗記するくらい読むと、そのリズムとおかしみが学べる。(もちろんそれを学ぼうと思って何度も読むわけではないけど。)
さらに、精神的に疲れたとき、強制的に思考の方向を切り替えるためにも有効なのだ!(もしかして、これって合理化というやつだろうか?)


みなさんもぜひ、自分だけの「ユーモアぢからUPテキスト」を持とう!


参考までに、私のおすすめを紹介します。ただし、この効用には個人差がありますので、みなさんもぜひ、自分なりのものを見つけて、私に教えてください☆


のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻))

のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻))

(1)のだめ・・・このマンガほど楽しくユーモアあふれる気持ちにさせてくれるものは無い。おまけにやる気も高めてくれる。各界でも人気で、かの雑誌ダビィンチでも特集が組まれるほど。のだめ(主人公の女の子)のラブの行く末も気になるけれど、「人と違っていることが(変人でも☆)、素敵で愉快で魅力なんだ!」と、自分に優しい気持ちになれる本。


魁!!クロマティ高校(1) (講談社コミックス)

魁!!クロマティ高校(1) (講談社コミックス)

(2)男子高校生とのカウンセリングでは、こんな本の話もしたりする。私としてはメカ沢の男らしさにやられる。


もうちょっと昔なら、定番中の定番↓

行け!稲中卓球部(1) (ヤンマガKCスペシャル)

行け!稲中卓球部(1) (ヤンマガKCスペシャル)

(3)この本の中のせりふを暗記するほど読み込んだ私の友達は(それってどうなんだろう?)・・・みんな愉快&素敵だ。人間関係が苦手な全ての中学生にすすめてあげたいくらい、楽しくて素敵な本。


フルーツバスケット (17) (花とゆめCOMICS)

フルーツバスケット (17) (花とゆめCOMICS)

(4)最初友達に貸された(無理やり)ときは、「普通の少女マンガでしょ?」と思った。でも、だんだんと全ての登場人物心理描写が深くなるにつれ、ひきこまれる。それぞれの葛藤、願い、想い、精神的外傷、夢みるもの、心の深くに閉じ込めたもの・・・。
それに加えて、ユーモア力も高い!大笑いする。そして泣かされる。


彼氏彼女の事情 (21) (花とゆめCOMICS)

彼氏彼女の事情 (21) (花とゆめCOMICS)

(5)とうとう終わってしまった。心理士として読んでも何かに気づかされる本だった。高校生のときに読んでいたら、もっと楽に過ごせたかもしれないと思った。いろんな生き方や感じ方、苦しみ方、乗り越え方、道の選び方、仮面の付け方とはずし方・・・


(6)「ぼけ」る力・・・この人のマンガはそんなことを考えさせてくれる。このマンガは私の「笑いの先輩」からのおすすめであった。全巻をそろえる勇気は未だ出ないけれど・・・でも楽しい。