他者の視点からまなぶ


この写真いいでしょう!
京都タワーです。
京都駅のビルのガラスに映っています。
昨日帰ってくるときだけ、びっくりするくらいにきれいに晴れました。
そしてこんな写真が撮れました。


この写真を撮ったのは、本当に帰る間際です。
バスから降りて、あわただしい消防車の音が遠ざかって、何人かとそぞろ歩き。
ふと、気がつくと、目の前の外人さんが京都タワーに背中を向けて、シャッターを押しています。


あれ?
何とってんねん。この外人さん、アホちゃうか?


その人のカメラの先を見上げると、なんとそこには、ガラスに美しく映った青空と、実物よりきれいな京都タワーがありました。


ああ、この人にはこの場にいる人で唯一、この景色の美しさを見つけて、シャッターを押せる人なんだ。素敵だなあ。うらやましいなあ。


そう思って、私も彼にならって、(彼がいなくなってからこっそりと・・・)シャッターを向けました。だからこれはひとりだったら撮れなかった写真です。そう思うと、誰かの視点を貸してもらえるって、とても得なことだなあと思います。


それは心理臨床の仕事でもそうだし、映画も小説もマンガも、きっとそういうことなんだね。そのときに、いつでもこうやって、自分では思いつかないような場所から、新しい角度をのぞいて、新しい何かを見つけられたら、いいなあ。