ストレスが溜まると?
心理職という職業柄かもしれませんが・・・
ストレスが溜まると、一般生活でやたらに腹が立ちます・・・。
もちろん仕事中はまったくといっていいほどないのです。むしろ涙ぐみさえします。
あ、いや、イライラッとすることはありますが、それは転移逆転移として、クライエントのためにうまく使えるように渾身の力をこめて知恵をふりしぼります。
しかしぃ!!
ストレスのせいか、疲れのせいか、あるいは年齢のせいか、なんだか腹の立つことが増えました。
例えば・・・
(1)不法駐車のかげからのっそりでてくるゴミの不法投棄中のおじさん
(2)まったく後続車を見ずに、ででーんと車道に出てきてなんと反対車線に入ろうとするどでかいトラック
(3)どう理解しようとがんばっても、あらゆる角度から努力して眺めても、自分勝手にしか見えない保護者の方
学校現場で本当にこちらがぽかーんとしてしまうことがあります。もちろん、それを子どものためにあらゆる手立てを工夫して、子どもにとってうまくいくように親と学校を支援します。それでも、心の中でひっそりとぬぐいきれない怒りがあることもあります。
(4)礼儀を全く理解していない(ように見えてしまう)ひとまわりほど年下の社会人。
・・・人事関係のこちらの尽力に関するお礼を伝えるのに、け、携帯メールってあんた!友達でもない目上の人に対して平日の夜の11時過ぎに携帯かけちゃだめよ〜〜〜。・・・はぁ。それとも時代はかわったのかしら・・・。
(5)どのように見ても自己一致しない方面に突き進み続ける知人・友人
何度も繰り返し同じことで傷つきながら、なぜに同じ関係性に浸るのよぉぉ!クライエントならば、本人のペースにつきあいながらそのことをじっくりと扱えるのですが、知人・友人に対しては、「頑固親父」のようになりつつある私。
だから、オトウサンは止めておきなさいっていっただろうっ!!!
そう何度も叫びたくナリマス・・・。
そっちへいくとぶつかるって、オカアサンが何回言ったらわかってくれるのっ!!
幸せになってほしい。そのために自助努力をしてほしい・・・。自分がより居心地よい方向をわかっているらしいのに何度ももどらないで〜〜!そして同じことを愚痴り続けないで〜〜!自己一致しろ〜〜〜!
はぁ・・・。
なんだか親みたいな気持ちになっちゃうのかなあ。
これって職業病なのかしら?
自分もそんなたいそうなことをしていないし、ばっちりな人生を完全に自己一致して歩んでいるわけではないんですよね。なのになぜ、自分の周りの人には寛容になれないのかなあ・・・。
うーん。
きっとあれですね。
心理的に傷ついている人を何人も見ているから、「そっちへ行ったら傷つくよっ!」ということがうっすらわかるのではないでしょうか。だから心配で、放っておけなくて、そっちに進むことに腹が立って止めたくなってしまう。今傷ついていないんだから、大事にして〜、傷つかないで〜、傷つくのはやめて〜、防げるのなら防いでくださぁぁぁ〜〜い(セカチュー風に)と思う。
でもそうやって私が予防したり忠告したり止めようとすることは、必ずしもいいことではないんですよね。
学生にも言われたことがあります。妹にも似たようなことを言われました。
「私たちも同じように、傷ついてから、経験してから学びたいんです!」
確かにそうだよね。
私もそうだったように、誰もがそうであるように、失敗して、傷ついて、ときには心の病をもちながらも、そのときに悩むべきことを悩んで、壁を感じて、壁を越えて、成長して、「ああよかったなあ」と心の底から自分で感じて、そうして生きていくんだよね。
そういえば河合先生が言っておられました。
「何もしないで見守ったり、待つのが何よりいちばん苦しいんです。何かしてあげたり忠告してあげた方がよっぽど楽ですわ」と。
そういえば、誰かもこんなふうに言ってたなあ。
家族から心理士として信頼されるようになったら本物だと。
これはまあ、賛否両論ありそうだけど・・・でもなんとなくニュアンスはわかるような気がします。
たぶん今の私は 心の底から どっしりと待つ ということがまだまだできていないんでしょうね。
ええ・・・セッカチサンですから・・・。
自分にも周りにも、運転中も、ゆったりと人生そのものに寛容になりたいなあ。
どうやったらいいのかなぁ・・・。
うみねこたち