[私的な臨床心理学的考察]ハウルの動く城にみる女性の自己イメージと自尊感情                                  


昨日家族がDVDを購入してきました。しめしめ。誰かが買うだろうと待っていた甲斐があったゼ(^.^)b   

                       
やはりキムタクの声がすばらしい。子供のままのこころをもったハンサムな魔法使い。やさしく、情けなく、弱虫で、かっこイイ。そんなハウルと不思議な城で暮らすソフィ。彼女にかかった「ややこしい呪い」とは?


それは荒れ地の魔女による「老婆になる」呪いだけではなかった。ソフィは自ら、自分のコンプレックスを覆い隠すため、自分の外見的自尊心を老婆の姿の中にたくしこんだのである。


「老婆でいることのいい点は、これ以上なくすものがないことね」
一面の花畑に見とれ、自意識とコンプレックスをから解き放たれたソフィはもとの少女の姿に戻るが、ハウルに「ソフィはきれいだよ!」と言われて、先の台詞とともに老婆に戻ってしまう。悲しい呪いが伝わってくる。


このソフィの呪いは物語の終わりで完全に解けたのだろうか?
その答えは示されないが、愛するものを守ろうと懸命になるほど、そして同時に深く愛されるほど、自分の呪い、つまりはコンプレックスを手放していく姿から、答えはだれもがあたたかな気持ちで想像することができる。