恋愛観が揺さぶられる本
- 作者: 田丸公美子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/08/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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愛する友人のすすめを受け、入手しました!
本屋さんでなかなか見つからず、アマゾンで買うか図書館に頼むか・・・うう〜ん、と思っていたところ、大きめの図書館がささっと取り寄せてくれました。
こ、これは・・・目からウロコというか、目が落ちそうっていうか、イタリアというのはなんとも愛と性と快楽を追求する文化なのですね。でも、そこまでオープンに追求するのは・・・どうなのかな?もう少し秘めごととして密やかになされるからこそ、よいのでは?それって日本の考えなのかな。
イタリア人の「美女の落とし方」や、女性に対する粘着的ともいえる細やかな気遣いなど、「うわぁすごい!」という情報がてんこ盛りです。
これを読む前は、「恋人のところに持って行って、帰りにおいてきちゃおう☆アモーレでムーチョになってくれるかも〜」なんてパステルなイメージを持っていたのですが、間違いでした。これは彼氏に見せるには危険すぎる本です!
万が一、彼氏がこれを熟読してイタリア男になってしまったら!?ああ・・・たくさんの女性を口説き落としてしまうかもしれない・・・。すれ違った女性に赤いバラを届けてしまうかもしれない!コンビニの店員さんの美を賛嘆し、愛を語ってしまうかもしれない!
私だけにそうしてくれればよいのですが、そうもいかないのがイタリア流恋愛なんですね・・・。そしてそれが文化的に受け入れられている国なのですね。つまり、照れ屋さんな日本人男性で言えば、例えはちょっとよろしくないのですが、国中がキャバクラ的空間(恋愛常時許容空間)ということでしょうか?
国が違うということは、価値観が違うということだ・・・と頭では知っているのですが、旅行したくらいではなかなか具体的に体感できません。こんなふうに国内に住み、仕事をし、人々としっかり触れ合う中で初めて見えてくるものです。それを疑似体験させてくれる本というのは、ほんとうにおもしろいですね。
しかし・・・常に赤いバラをさっと出す彼・・・ちょっと見てみたいかも!