男性が女性に求める女神性
石田衣良はなんだかこの分野(電脳系アドベンチャー?)に強い。
例えばこれ。これはもうすごく面白かった!ほろっと涙もした!
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/11/25
- メディア: 単行本
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今回はラブファンタジーというか、電脳系恋愛シュミレーション小説というのか・・・ううぅーんと思いながらコレを読んだ。
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/07/29
- メディア: 単行本
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率直に言うと面白かったし、なんだか考えさせられるところもあった。
男性にとって恋人とは、この東京DOLLのような存在でなくてはならないのではないか ということを。
作中で東京DOLLは主人公の男性(ゲームのプログラマー、超有能&お金持ち)にとってどのような存在であったか私なりにまとめてみ+る。
- 顔と表情が美しい(外見が好みである)。
- スタイルのバランスがよく、魅力を感じる(太め・細目など好みに合っている)。
- 知的な刺激を与えてくれる(仕事上のインスピレーション、活力)。
- 性的な刺激、快感、開放をともに追及するパートナーである。
- 理解と癒しを与えてくれる(自分の性格、やり方を理解してくれた上で適切に癒す)。
- 過剰かつ無限な社会的闘争心と向上欲を必要なときにやさしく制止してくれる(人生の価値観と方向付けを柔軟かつ豊かなものにする)。
うん、まあ、これをすべて満たしてしまうからこそDOLLなのかもしれません。あるいはDOLLを越えて女神のようですね。
逆はジェンダーの壁があって考えられないので、一方的な意見になりますが、すべての男性にこのような女神的存在の女性がついていれば、性犯罪はなくなり、仕事の能率は上がり、家事も子育てにも協力的で有能な夫となり、社会は豊かになり、結果として幸福を感じる人々の多い社会になるのかもしれませんね。
一人の女の子が十分に両親と周囲から愛されて育ち、成熟した女性となれば、上記のようなやり方で一人の男性を幸せにすることができるのかもしれません。そうするとその男性は社会を支えつつ、わが子を愛せるおとなへと成熟する。そしてまた、そのふたりの成熟した夫婦が親となって子どもに愛を注ぐ・・・
そのような連鎖があって初めて、健全で愛情に満ちた関係がいたるところに生まれるのでしょう。しかし、その連鎖がなく、さらに悪循環が生じた場合、満たされない愛に飢え、肥大した自己愛を満たしてもらおうともがき、愛されないという被害感に苦しみ続けながら周囲の人を傷つけるという関係性が増えてしまうのかもしれません。
うーん・・・どうなのかなぁ。
つい最近、“結婚生活において、もうとにかく一方的に被害を訴え、自分からの思いやりや努力や愛情については無視”しているかにみえる女性の相談を、立て続けに受けたからこんなことを考えてしまうのかもしれません。
さんざん「夫が〜してくれなかった」「〜のときに〜してくれるべきなのにわかってくれなかった」と言いながら、それではその人は夫を愛しているのか尊敬しているのか思いやったのか理解しようとしたのかというと「ただの便利屋」であるとか「よく知り合う前に結婚したから人柄も仕事内容もよく知らない。思っていたよりやさしくなかったから別れたい」とか・・・。
ふぅ。そんなふうに思われていたら、悲しくて、ウルトラマンパワーも紳士的愛情も発揮できませんよねぇ。
なんだかまとまりません・・・。
よかったらみなさんの意見も教えてくださいね。