子どもの愛情


昨日むしょ〜にポテトチップスが食べたくなりました。
コンソメWパンチを買いました!ゴールドの袋の小粋なポテチです。


そして買ってきたのですが、それをなんとりょうちゃん(5歳、甥、友人関係、ときとして父子的関係)に見られてしまいました!!


りょうちゃん「それ、どうしたん?」
なおちゃん 「えっ!たべたくなって買ってきたんだよ。」
りょうちゃん「なおちゃんもポテトチップス大好きなん?」
なおちゃん 「そうだよー」
りょうちゃん「ぼくも大好きなん〜。なおちゃんひとりでこっそり食べるつもりだったん?」
なおちゃん 「(ドキ!!)こ、こんどみんなで食べようね〜」
りょうちゃん「うん!そうだね!もう晩ごはんだから来られ〜」
なおちゃん (ふぅ、ドキドキ・・・)


こんなやり取りがあったので、うっかりポテチを食べられなくなりました。夕食後はお腹がいっぱいになり、もちろん食べる気にもなりません。いつかみんながそろっているときにおやつとして食べなくてはなりません。

         ☆

そして今日。帰宅がかなり遅い日です。
りょうちゃんはママとこんなやり取りをしていました・・・。


保育園から帰って、小腹も空いてきて、おやつタイム。
ママとりょうちゃんは、居間でいっしょに遊んでいます。ふと、ママが気がつくとりょうちゃんはこっそりなおちゃんの部屋へ入っていきます・・・。



【5分経過】



うわ〜〜〜ん、うわ〜〜〜ん、という大きな泣き声がなおちゃんの部屋から聞こえてきます。あれ?と思ったママ。りょうちゃんは泣きながら居間に戻ってきました。


どうやらずーっとポテトチップスコンソメパンチを・・・



見つめていたらしいのです!!



ママ    「どうして泣いているの?」
りょうちゃん「なおちゃんのポテトチップス食べたいよ〜〜〜!!!」
ママ    「ちょっと食べちゃおうか!」
りょうちゃん「うわ〜〜〜ん、なおちゃん、みんなで食べようって言ったもん〜〜〜!
       勝手に食べたらなおちゃん怒るもん〜〜〜。
       ぼく、食べたかったやつ、おらんときに食べられたら悲しいもん〜〜!!
       でも食べたい〜〜〜〜!!
       でも食べちゃだめ〜〜〜〜」
ママ    「半分残しといたらどうかな?テープで止めといたらわからないかも!」
りょうちゃん「ひっく・・・ひっく・・・なおちゃん悲しむもん」
ママ    「なおちゃん、きっとまた買ってきてくれるよー」
りょうちゃん「なおちゃんのお金なくなってしまうもん・・・」
ママ    「なおちゃんはいっぱいお仕事しているから大丈夫だよ〜」
りょうちゃん「それでも、いっぱいポテトチップス買ったらなくなってしまうもん・・・」
ママ    「なおちゃんはいつも絵本を買ってきてくれたりするでしょう?
       りょうちゃんのこと大好きだから、喜んでくれたら嬉しいんだよ。
       だからまたポテトチップスいっぱい買ってきてくれるよ〜」
りょうちゃん「くすん・・・くすん・・・そうなん?」


なんと、そうやって1時間ほど泣きながら、


めちゃくちゃ食べたいポテトチップスを食べずに我慢し続けたのです!!!


結局、近くにあった「梅しば」(注:私の買い置き)をひとつだけママとりょうちゃんが半分こして食べました。そして晩ごはんの時間になり、最近料理にこっているので、ママとお野菜スープを楽しくつくったようです。


す、すごい。
5歳児が大好きなポテトチップスを目の前にして、持ち主である家族がいない状態で我慢し続けられるなんて!


うーん、このまえチョコレートをぜんぶママと私に食べられちゃったのがそんなに・・・
子どもの力ってすばらしいですね!!!


確かに、私は怒るとコワイです。といっても、基本的にはめったに激しく叱りません。ここ1年では1度だけ激しく叱りました。それは、りょうちゃんがわざと悪いことをしたときです。みんなが嫌がったり困るとわかっていることをわざと目の前でやったとき、渾身の力をこめて真剣に叱りました。本人も叱られることをわかっていたので、余計に叱らないわけに行きませんでした。


それ以来「〜をそれ以上やるのは〜〜〜だからなおちゃんはよくないと思う。それでもやるなら怒るかもしれない」というだけで、ほぼ、怒るのと同等の効果があります。子どもの性格にもありますが、ふだん愛して大切にしてくれる人から心の底から真剣に言われれば、必ず伝わるんですね。


そしていつも絵本をたくさん借りてきています。
3つの図書館と小学校の図書室を駆使して、常に5,6冊はりょうちゃんが未読の絵本があるようにしています。それをいっしょにおもしろおかしくアレンジして読みます。ママが苦手な折り紙などの創作活動をいっしょにします。けっこう真剣に熱中します。ちょっとした小物のおみやげや絵本もときどき買ってきます。(すっかり父ですね・・・。)


そんなふうにしていると、真剣さと愛情を注いだ分以上に、子どもというのは返してくれる存在なんだなと気づきます。たくさんの気持ちを与えてくれます。「大好きなん・・・」と言われて、嬉しそうな顔をされるとこちらも満たされます。


ふと、自分を振り返ると、自分は誰かにとってそういう存在になれているのだろうかと反省します。与えてもらったもの、愛情に心から感謝して喜んで幸せな顔を見せているだろうか?愛してくれる人を、愛情を注いでもらったぶん以上に幸せな気持ちで満たしてあげることができているだろうか?


幸せというのは、やっぱり家族でも友達でも恋人でも、自分が好きな人がすごく嬉しそうな顔をしてくれたときに感じる感情なのかもしれないですね・・・。