不シアワセの考察


不快なことが起こって
思い通りに行かなくて
それがたとえ、どこかではうすうす予想していたことでも
自分を騙しだましやってきたことに気づくのは


とても苦しいことなのです。


人はあまりにも身勝手な生き物なので
自分があまりにもかわいくて大切なので
嫌なことには片目を瞑って
残り半分は、きれいでシアワセなもので補って生きてしまうくらい


傷つくのはとても怖いのです。


眠れなくなって
食べられなくなって
頭ばかり冴えて
涙が出てくるのは


バカでよわっちい自分のため。
かわいそうで小さな、心の中に住んでいる子どものため。


その目を曇らせることなく
ぱっちりと両目を開けて
生きていくのが難しいのは


見たくないものがいっぱいあるからなのです。


シアワセでいたくて
楽しいと思いたくて
笑っていたくて


ずいぶんとつくりあげてきていたことに気づいてしまうのは
自分自身にとてもすまないことをしてしまったと知るのは


ほんとうに嫌なんです。
ほんとうに悲しいんです。


自分のせいであることがなによりもなによりも。