『グッド・ウィル・ハンティング』に学ぶ


昨日から本格的に仕事始めとなりました。


・・・休みボケしてイマス。辛いです。特に早起き。


今日は講義もあったのですが、頭がまわりません。それで、2つ目の方は、授業数に余裕もあったし、学生のストレスも高まっていたので、映画を使った授業にしました☆次の映画を使って、『能力と環境と支援者』について考えてもらいました。


グッド・ウィル・ハンティング パーフェクトコレクション [DVD]

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はぁ。何度見てもすばらしい。見るたびに発見があり、学びがある映画です。私自身があらためてすっかり堪能してしまいました。


1.ウィルの親友がすばらしい。
 真の友情というのは、まさにこれなのでしょうね。相手の幸せを願うこと、喜ぶこと。


2.スカイラー(ウィルが映画の中で出会う女性)の自由闊達な魅力。
 この女性がとても素敵なのです。思うまま笑い、語り、キスをして、本音でぶつかっていくことのできる女性なのです。


3.ロビン・ウィリアムスが演じる精神分析
 ほんとうにすごい。むかしはただ、「いいなあ。こんな先生がいたら師事しちゃうなあ」とぼんやり思っていたのですが、今になってみると、また別の視点から「すごい!」と感じます。

『グッド・ウィル・ハンティング』におけるセラピストの特徴

  • クライエントに対してほんとうに正直。自己一致しています。
  • 痛みが伴っても、クライエントのぶつかりから逃げずに、誠意を持って受け止めてぶつかります。
  • セラピスト自身が、クライエントとの出会いの中で、心が開かれていて、ともに成長していきます。(セラピー中はセラピストも怖いので、あるいは「とても疲れてしまう」ので、どうしても無意識に防衛してしまうもの。この映画の中のセラピストは、ほんとうに勇気がある人です。)
  • 「にせもの」」のセラピーらしさを提供しません。「形」だけに沿って話すのではなく、今そこにいるクライエントと本気で出会っています。
  • 「自分自身」を使いながら、「彼の選択」に向かって支援し続けます。


すばらしいなあと思います。


「関係」のできないところに、テクニックも治癒的効果も理論もありえないんですね。その「関係」というのは、好意というものではなくて、世界で唯一の「その人」のそのときに対して、自分が心を開いて関わり、防衛的にならずに出会い、心底関心を持って関わっていく、ということなのでしょうね。


自己一致する・・・友達とも、恋人とも、家族とも、クライエントとも、真剣に関わろうとしてくれる人たちに対して、防衛的になることなく、背中を向けることなく、常に心を開いて、相手の今を丸ごと知ろうとしながら、やわらかくあたたかく接していけたらいいなあと思いました。