バカンス的概念の考察とうつ病論


実はこの春休み!!
バリ島でのリフレッシュ休暇を計画しています。


ここはモルディブです。


マリカのソファー/バリ夢日記 (幻冬舎文庫―世界の旅)』を読んで以来、バリに行かなければと思い続けていました。けれど、「仕事の都合が・・・」「テロが・・・」「費用が・・・」などなどの理由を思いついては延期してきました。


でも、調べてみると、意外に安く(航空運賃+ホテル代で10万円前後〜)行けることがわかりました。案ずるより、産むが安し。リピーターも多いという魅惑的な島に・・・



今行かずして、いったい「将来のいつか」に行けるのか?



思うに、人はこのようにして、楽しみを「将来のいつか」に先延ばしにする傾向があるのではないでしょうか。精神分析派か何かでは、それを、「今嫌なことをたくさん我慢すれば先にいいことがあるというマゾヒスティックな喜びの志向」と説明するかもしれません。しかし、むしろこの傾向は、日本人的アンチバカンス志向、あるいは仕事志向社会、いい子ちゃん中毒社会という概念の方が、うまく言いあらわすことができるのではないかと思います。


つまり、「同僚になんて思われるか…」「みんな休みも取らず仕事しているのに」「何連休も取れるわけがない」「自分がいないと仕事に穴が開く」などなどの言い訳において、それは顕著に示されています。




だれもあなたのことなんか気にしていないし、



あなたがいなくても仕事はまわっていくし、



あなたが休みを取ったって、世界は終わりません!



10人に1人はうつ病と言われるこの社会・・・。バカンスを取れない人の何と多いことか!カウンセラーでさえ、「忙しくて7連休のバカンスなんて、夢のまた夢」なんて言っている始末です。どれだけ心のリフレッシュ休暇が必要かを理解しているはずの人種さえ、「仕事あるいは誰かに求められているから」「申し訳ないから」「なんか思われるから」という、和を尊ぶ的な建前で、自分の心を修復する義務から逃げています。


うつ病は「生活習慣病」のようなもの。


最近はそのようにうつ病の理解が深まりつつあります。自分の心と生活をないがしろにし続ける行為の集積が、うつ病に帰結するのです。うつ病は、当然の結果であり、生活改善のためのサインです。すべての身体疾患としての生活習慣病とおなじものです。例えば、生活習慣病改善のために食事制限や運動療法が必要であるように、うつ病


(1)休養

(2)生活における継続的なストレスの軽減策

(3)生活習慣の中にリラクセーションを取り入れること

(4)考え方のストレッチ

(5)人生における優先順位の見直し


といったことを、その治療のために求めています。こういったことを「今すぐお前の人生に取り入れろ!さもなくば脳みそがクラッシュする」と、脳の機能を低下させて訴えているわけです。これらを人生に取り入れて、人生の舵取りの方向性を転換させないかぎり、うつ病は再発します。そして、再発するたびに治りにくくなっていくものなのです。


さて、ここでバカンス論に戻るわけですが、(1)〜(5)を満たすものとして、多少無理矢理にでも、思い切って休みを取り、南の島へ出かけるという行動が推奨されるわけです。


さあ、あなたも今すぐ!お気に入りの場所を見つけて、旅立ちましょう☆
http://page.freett.com/balicafe/(バリ島ガイドの一例)


あなたの心がリフレッシュされ、より居心地よい毎日をおくれるよう、
いつも願っています☆


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