学ぶこと、教えること

看護学校と保育専門学校の講義が一度に始まってしまったので、なんだかばたばたしていてじっくりとブログがかけない今日この頃、みなさんいかがおすごしですか?


うん、でも、「教える」っていうのはやっぱりいいものです。
何年かやっている講義であっても、やっぱり予習もするし、新しい知見も研究結果ももりこみたいし、なんといっても


自分が楽しくなくては!



と思って講義づくりをこころがけています。楽しいというのは、なにも爆笑の連続でハラがよじれるというものではなく、知的興奮が得られるということだと思っています。


授業というのは「教えられる・教えてもらう」ものではなく、講師の言葉をほんのきっかけとして、自分の脳の中で何かが刺激され、すくすくとあたらしい連合が学習されるということであり、またはアインシュタインの脳のようにとんでもないところで既存の知識が結びついてアレンジされて、柔軟に新しいパターンとして組み合わされるということでもあります。


このごろ何冊か脳の本を引っ張り出し、新しく講義用に購入したりして、脳の勉強をしているんですけど、やっぱりおもしろいですね。


そういえば、先日BBCのニュースで見たのですが・・・自閉症の脳というのは


男性の脳の傾向を極端にしたものみたいな!!


であるとかないとか・・・。
【参考サイト:BBC NEWS | Health | Autism 'extreme male brain' clue


そういわれてみれば、1つのことに熱中している間は他のことを器用にこなせないとか、テレビ見たら返事しないとか、新しい関係づくりや今までと異なる習慣を嫌がるとか、あいまいなことを聞かれるのが嫌いとか・・・。


なんだかついつい納得してしまうものがあるかもね☆


脳のことはとにかくおもしろいよね。まだまだ未知の宇宙なんですね。


進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線

進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線

わかりやすくっておもしろいです。
こんな授業を高校生のときうけていたら・・・脳科学者になっていたかも!?


脳のはたらきのすべてがわかる本

脳のはたらきのすべてがわかる本

ちょっと翻訳が硬くてよみにくいところもありますが、最新の知見(もう最新ではないかもしれないのですが)が盛り込まれており、解説が詳細で、とてもおもしろいです。


すっごくわかりやすい。基礎から応用までもりだくさんのテーマで、興味深いものを取り上げてあります。お勧め文献や絵がとってもイイ。授業にも使いやすい。


行動学入門―生物科学としての心理学

行動学入門―生物科学としての心理学

心理学の教科書として基礎の基礎!
これを学ばずして心理学を語ってはならないという古典的名著です。学部のときにこの本を1年間かけてじっくりと学ばせてもらったことは、今の私の礎になっています。心とは脳であり認知であるという科学的視点からまずとことん心理学を学ぶことが、臨床心理学やカウンセリングの基礎になることは言うまでもありません。