くちづけの喜び


ある日、夕飯前にりょうちゃん師匠(5歳男児)がこそこそと家族に背を向けて何かを作っていました。彼は工作が大好きで、時間があれば「あーなんかロボットつくりたいー」とかブツブツいいながら、空き箱をかき集めさせ、近くのオトナを手下としてこき使いながら工作します。その日も、何か紙とペンとハサミをもってこしょこしょやっています。


でも、いつもとちがってひとりでやっています。みょ〜な感じです。途中で一度おばあちゃんに「ねえ、〜ってどう書くの」と聞いて、きれいに書くために字の下書きをさせていました。でもママとなおちゃんには内緒のようです。一体何なのでしょう!?


翌日・・・りょうちゃんが保育園に行った後、こっそりと彼の作っていたものを見てみました。





ん??ちゅされたひ??


ペラリ  


  日付!?


なんと、それは彼がクラスの女の子にキスされた日付を記録するための手帳なのでした。10ページ分くらいあるてづくりノートにびっしりとマス目が書き込まれています。



いったいどれだけちゅされるちゅもりなんだ!?


ああ・・・このように男児はオトコノコになっていくのね・・・。ママやなおちゃんからちゅされるのを嫌がるようになり(手でぬぐわれる)、クラスの女の子にちゅされると





記録までするのね・・・




伯母は決意した。
この写真を永遠に記録しておくことを。