風邪のこころえ
春なのに・・・風邪が流行っているようです。わりにタチの悪いやつが!
今日も友達が39℃の熱を出しているようです。「ふ〜ん、辛かったら言ってね。っていうか、寝るしかないよねー」とメールの返事を書いていて、よく考えたら・・・あれ?39℃!?
すでに辛いって言っているようなものじゃ・・・
メールでかる〜く返信をしようとしている・・・これこそが
コミュニケーションの希薄化
ってやつですね。現実感が薄れ、39℃って言われても「ふぅ〜ん」と軽く受け流し、リアルな姿が浮かんでこないまま文字だけでのやり取り。
うう、臨床心理士として・・・友達として・・・それはいかがなものか・・・。
反省。
アイスノンをもって駆けつけてあげたい気持ちを堪えてお電話しました。相手の意向をうかがわないとね。反対に気を使わせて疲れさせちゃうこともあるし・・・。でも39℃って自分から言うってことは助けて欲しいのだろうか?SOSなんだろうか?あるいはネタなんだろうか・・・。(心理士として分析してみる。)
でもまあお仕事つながりの友達が多いので、フラフラしながら職場に行って薬もらったり、あるいは自分で薬出して(いいのか?)自分で薬飲んで職場である病院で点滴しつつ仕事なんていうこともあるので、特に心配はいらないかなと思うのですが、あれですよね。風邪をひくと、すっごく心細くなりますよね。
【風邪の心理的症状】
- 寂しがる
- 人恋しがる
- 世界に自分しかいないような気持ちになる
- 好きな人の声を聞きたくなる
- 「大丈夫?」と声をかけられ、やさしくしてほしくなる
- 果物が食べたくなる(「メロンが食べたい・・・」など)
- わがままがいいたくなる(「メロンをもってこい!メロンじゃなきゃいやだ」など)
これは・・・なんでしょうか。幼少時の「完全なる受容が許容される時」=「風邪など病気のとき」だったせいでしょうか。
ううむ・・・興味深いですね。
コフート曰く、成熟した依存関係を持てることがオトナ。だったら、「風邪をひいたら人に甘えちゃってもいいんじゃね?」ってことかもしれないですね!みなさんも風邪をひいたら存分に甘えましょうね。
【参考文献】
「自己愛」と「依存」の精神分析―コフート心理学入門 (PHP新書)
- 作者: 和田秀樹
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2002/03
- メディア: 新書
- 購入: 5人 クリック: 38回
- この商品を含むブログ (19件) を見る