魂がふきこまれた物語であるということ

春の海



クローズド・ノート

クローズド・ノート


図書館で見つけて、「おおっ」と声を上げて手にとってしまいました。
「なんだかよさそうなラブストーリーらしい」という予備知識で読み始めました。


うむ。
作者にとってのリアルな魂がこめられた物語であるので、上手い・下手という範疇を越えて、とにかく肉厚で、こころが丁寧にこめられた小説でした。


よかったです。
小学校の先生になりたかった頃の気持ちも思い出したし、「ああ、恋をするっていうのはこういう小さな気持ちや、相手のささいなことを、ていねいに大切にすることなんだよね」っていうのをしみじみ思い返したりしました。