というか、うつニュースですね。 朗報?


あのアメリカで大量生産され大量消費されている抗うつ剤プロザックが、何で効いているのかという研究がすすんだようですね!


精神症状に効くお薬は、「何で効くのか実はよーくわかんないんだよねー」というものが多くつかわれています。不思議ですね・・・。


でも、このシステム、わかったようでやっぱりわからない。さらに不思議ですね・・・。脳というのは宇宙のようです。

(適当に、でも今日はちょっと真面目に翻訳。一部省略しています。
 専門外の部分なので、詳しくはBBCの原文を参照してくださいね。)
BBC NEWS | Health | Prozac effect on brain pinpointed



広く処方されている抗うつ剤プロザック(Prozac)が、脳に対してどのような抗うつ作用を行っているのかということが示された。ニューヨーク州ロングアイランドにあるCold Spring Harbor Laboratoryのチームが発見したところによると、プロザックは脳内のある種の未熟な細胞の生産を促すようである。


これまで、プロザックは、なんらかの作用によって、脳内の歯状回(dentate gyrus)とよばれる特定の部位においてニューロンを増やすことにより、抑うつ症状を緩和するものであると考えられてきた。しかし、その細かいシステムについては謎のままだった。


今回の研究では、大人のねずみの脳を用いて、ある細胞がどのようなたんぱく質をつくりだしているのかが分析された。それによって、ある幹細胞がどのようにして専門的な機能を持った成熟したニューロンに変化するのかという複雑なシステムにおいて、いくつかの過程が特定された。


プロザックはこのような過程の中の第2段階に特異的な効果を示す。プロザックはANP(amplifying neural progenitors DNAをコピーして増幅することができるニューロンのもとになる細胞かな?)と呼ばれる細胞の中間形の生成を促進するのである。つまりこのANPがのちに成熟したニューロンになるので、結果的に歯状回(dentate gyrus)におけるニューロンの増加を導くのである。研究者たちは、さらに他の抗うつ剤についても同様の機能があるのか調べている。


研究チームのリーダーであるDr Grigori Enikolopovによると、この研究を進めることによって、プロザックより効果が強く副作用の少ない薬を見つけ出すことが可能になる。「プロザックは万能薬ではない。しかし、薬のメインとなるターゲットを特定することで、さらに新しい抗うつ剤うつ病治療に対する明確なイメージを提供できるのではないかと考えている。」


これらの研究は興味深いものであるが、臨床の専門家は、最新の薬物療法に飛びつく前に、うつ病治療においてはまず第1選択として、認知行動療法などの“治療treatmentを受ける”ということを忘れてはならないと強調している。