だれかに必要とされるってことは、だれかの希望になるってことだ


まほろ駅前多田便利軒

まほろ駅前多田便利軒

「あんたにとって、チワワは義務だったでしょ」
 大量のテッシュをもらった行天が、追いついてきて再び横に並んだ。「でも、あのコロンビア人にとっては違う。チワワは希望だ」
 行天は片手でポケットティッシュを開け、鼻をかもうとした。多田は道具を持ってやった。しばらくお互いに黙った。
 南口ロータリーを抜けたところで、行天は静かに言った。
「だれかに必要とされるってことは、だれかの希望になるってことだ」


三浦しをん 『まほろ駅前多田便利軒』 文藝春秋 p99-100


2つ目の話まで読みました。
むむ、これはおもしろい。池袋ウエストゲートパークのような趣がありながら、ちょっとしっとりとしつつ、ハードボイルド風味な!?


うー、おもしろい。そろそろ夜間外来のため出勤する準備をしないといけないのにー。


なんだか最近本ばかり読んでる。
時間があって、図書館での「当たり」も多くて、ささやかにしあわせ。