東京バンドワゴン


でこぽんさんの書評をよませていただいて、私もさっそく近所の図書館にオーダーしました!
http://d.hatena.ne.jp/yookoo/20060429/1146305208


買ってもらったピカピカの本を手にして、週末を待って読みました。
熱いミルクティーをポットに入れて、おにぎりをもって、近くの山に行って読みました。


東京バンドワゴン

東京バンドワゴン


いや〜本当にページの残りが惜しくなるようなステキな本です。
ひとりひとりに「LOVEがある」のです。
家族も、家族じゃない人も、LOVEでしっかりとつながりあっていくのです。
物語の語り手は、すでに亡くなっているおばあちゃんなのですが、このおばあちゃんがここにいてみんなを見守っているのもLOVEなのですね。


この本におけるLOVEとは、“あたたかなつながり”であると定義できるのではないかと思います。誰かが誰かを心配する。誰かが誰かに幸せになってほしいと思う。誰かが誰かの悲しみを減らしてやりたいと願う。そのあたたかなまなざしでつながりあう、そんなLOVEに満ちた物語です。


さらに、ひとりひとりの個性が豊かにのびのびと描かれています。ほんとうに生き生きと、生きている。そのもようが、古書店を舞台に描かれるというだけでも、本好きには一読の価値がありますね。


オススメ!