LD・ADHD 「ゼロからスタート」さんよりリクエスト☆


リクエストありがとう☆
コメントとっても嬉しいです。
いろんな方が読んでくださっているのだなあと思うと、力がわきます!


さて、今日のお便りは・・・
「LDやADHDのような症状のために学級崩壊しているっぽい」というお悩みのお友達を援助してあげたいという悩みですね。


ええと、まず本からご紹介しますね。


LD・ADHD・高機能自閉症の子どもの指導ガイド

LD・ADHD・高機能自閉症の子どもの指導ガイド

まずこの本がいちばん具体的で実践的だと思います。「ルールを守れない」など具体例に対して、実際の対処法が述べられています。


軽度発達障害の心理アセスメント―WISC‐IIIの上手な利用と事例

軽度発達障害の心理アセスメント―WISC‐IIIの上手な利用と事例

心理士や特殊教育の先生がおられたらその人を、いない場合は総合教育センター・特別支援センター・発達障害センターなどを利用して、その子どもの知能検査をしてもらいましょう。IQを知るためではなく、その子ども独自の認知機能や運動能力の偏りを知って、効果的に援助するためです草加か文京区あたりに新しい発達障害センターができたとか何とか友人に聞いたような気がします。心理の中でも、発達障害の支援法や療育を専門にしている人がいます。具体的なサポート方法を教えてくれます。保護者と担任が協力し合いながら、そのようなところで得られた情報を利用して、本人を学習に取りくみやすくサポートします。地方では、そういったセンターがあまりないので、スクールカウンセラーがコツコツとそういう仕事をしています。


ただ、学級崩壊を引き起こすようなADHD傾向の男子は、両親の虐待あるいは過度の厳しいしつけのためである場合もあります。私が担当したケースでは、最も目立った2例の小4男子は、父親がすぐ怒鳴り、暴力的にしつける、母親はヒステリックに怒鳴りながらしつけるという傾向がありました。家では怖くて、自己表現できず萎縮していたんですね。それで、「学校が家」みたいになってリラックスしてはしゃいでいることがあります。


そんなケースを知るためにこちらがおすすめ

子育てハッピーアドバイス

子育てハッピーアドバイス

子育てハッピーアドバイス 2

子育てハッピーアドバイス 2

心療内科で、虐待から不登校、LD、心身症などさまざまな心の状態の子どもとお母さんに関わり続けておられる精神科医の本です。マンガ仕立てで、このマンガがすばらしい☆☆お母さんにもおすすめしやすいよい本です。子どもの心の満たされないときのSOSがどのように出てくるのか、やさしく教えてくれます。


さらに付け加えると、「育てにくい子ども」の保護者はこれまで非常に苦労されています。また学校から何度も注意の電話を受けています。その結果、子どもに対して非常に神経質に強く叱りつけるようになっていることが多いように感じます。悪循環なんですね・・・。それが逆効果となって、本人の学校で適応する力を阻害している場合もあります。



つまり、ひとりひとりのケースワークと保護者との関わりが大切になってくるんですね。保護者との話の中から発達障害か、あるいは他の身体疾患か精神疾患か、あるいは保護者との関わりと本人の資質との相互作用か、もしかしてクラスの中での相互作用か、じっくりと見極めて、その個人に適切なサポートを行うことが大切です。



のび太・ジャイアン症候群―いじめっ子、いじめられっ子は同じ心の病が原因だった

のび太・ジャイアン症候群―いじめっ子、いじめられっ子は同じ心の病が原因だった

ADHDといえば、こちらのシリーズがおすすめかな。
わかりやすいし、学校の先生や保護者にも取りくみやすいと思います。


アスペルガー障害、あるいは高機能自閉の子ども達も、教室でのびのびしにくい子ども達かもしれません。この本はお値段も手ごろだし、導入にはなかなかよいと思います。


LD・ADHD・自閉症・アスペルガー症候群「気がかりな子」の理解と援助

LD・ADHD・自閉症・アスペルガー症候群「気がかりな子」の理解と援助

こんなサポートがあれば!―LD、ADHD、アスペルガー症候群、高機能自閉症の人たち自身の声

こんなサポートがあれば!―LD、ADHD、アスペルガー症候群、高機能自閉症の人たち自身の声

こちらの2冊は未購入ですが、今日みつけました!良さそう・・・。買おうかな。



最近は学校で特別支援法も施行されて予算も組まれているので、関連本がたくさん出始めました。本屋でそのようなコーナーに行くと新しい本がたくさん出ていますね。


けれども、やはりやはり大切なのは、その子どもののことをじっくりと見るということです。そしてご家庭の様子もじっくりみるということです。両親と話し合い、本人と話し合うこと。それによってしか、本当の支援のための「工夫」は見つかりません。学級崩壊のための一番の近道は


じっくりと時間と手間をかけた遠回り


です。


ただ、たいていの担任の先生は雑務が多すぎてそうやってひとりひとりに手間をかける時間がないんですよね。そのために小学校にスクールカウンセラーがいるとすごくいいのですが、なかなか配置されていませんよね。中学校優先なので・・・。


そういうときは、じゃんじゃんいろんな人材や期間を利用してください。とくに公立機関は無料なので、本当にすばらしいです☆ ・・・ただ、橋渡しをしたり、保護者に説明して納得していただいてそういう機関と連携していくのも、スクールカウンセラーがいるとやりやすいんですね。


うまーく保護者を説得し、信頼関係を築き、本人のベストを追求していくための工夫を惜しまない


というのがスクールカウンセラーの役目のひとつですから!



ん〜なんだかいろいろまじってしまいましたが、お便り(実は昨日のコメント)の答えになっているのでしょうか?もしよかったら、またいろいろとお便りくださいね☆