ゲド戦記

書斎のネコ



学校系のお仕事は夏休み。
病院系は午後からばかりなので、のんび〜り。


さて、勉強でもしようかな・・・。



ぎゃー!!



机がネコに占領されている〜〜〜!!


おばあちゃんネコだし、むやみに動かすと・・・心臓麻痺などが懸念される・・・。ううむ・・・。ここは、ブログでも書くしかないわ!



というわけで、先日ジブリの『ゲド戦記』を見てきたので、感想を書きますね。
ゲド戦記・オリジナルサウンドトラック
ゲド戦記 : 公式サイトです。


この映画、かの有名な作品

ゲド戦記 全6冊セット (ソフトカバー版)

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の3巻部分の映画化だそうです。私としてはゲドの成長、自分の心のなかの闇との戦いをくっきり描いた1巻が映画化されるのかなあと思っていたのですが、
影との戦い:『ゲド戦記』から−その1− - Psychotherapist Tetoの日記あるいはふっくらネコてとの日記
カウンセラーという仕事について - Psychotherapist Tetoの日記あるいはふっくらネコてとの日記
違う部分に焦点が当てられていました。


まず!!身体的虐待を受け、遺棄された少女テルーの歌が素晴らしい。草原で一人歌うシーンには主人公ならずとも涙を誘われます。美しく、心のこもった歌です。


その少女は対人恐怖に苛まれながらも、「命を大切にしない奴なんて、大嫌いだ!」と主人公にはっきりと告げるのです。どんな目にあっても、生きることと大切な人を信じて守ることを求める彼女は、とても素晴らしい。


それに対して、主人公は不安と自己猜疑心のカタマリです。そのために、偉大なる父を殺し、不安と猜疑心に身体を乗っ取られて、「自分自身」から逃げ続けるのです。この主人公はなんだか、宮崎吾朗監督の自己投影でもあるような・・・。いや、すべての人が持つ「内なる戦い」なのでしょうね。


伝えたいことを素晴らしい物語にのせて、言葉を使わずに強いメッセージを多くの人に与えるという点では、宮崎駿は天才なのだなあとどうしても感じてしまいます。この『ゲド戦記』は宮崎駿作品と比べると、やはり言葉に頼りすぎるという点と物語の緩急といった点において、物足りなさを感じます。


それでも、宮崎吾朗監督が自分自身の稚拙さと未熟さとまっすぐに向き合いながら、「このメッセージを伝えなければ」という熱い想いをスタート地点としてこの映画を監督したのではないかと感じられます。


それは私達ひとりひとりが「仕事」というひとつのツールを通じておいかけるものと同じであろうと思うのです。


もう1回じっくり見たいなあと思うよい作品です。


個人的には、田中裕子の演じる「クモ」が最高でした☆☆
ついついマネしてしまう〜。
「死ぬのは・・・コワイ・・・」とフラフラ歩いてしまうよ!


これ、つい買ってしまいました!!
彼女の歌声はすばらしいですね。心に響きます。
そして宮崎吾朗氏の詩もすばらしいです。