そのとき

ゆうやけこやけ



そのとき あまりにも 息が止まるような 空が


そのとき どうしようもなく とらえがたい 色で


そうしたら どうしても あなたに 


そのまますべて あげたいのかも



そのとき どうしても 遠くに


そのとき さわれなくても 話せなくても


それでもやはり 近く 深く


そっとぜんぶを 伝えつづけて ほとほとと



そんなふうに すいっと あなたにおくりながら


そして ただ つぶりと ここで まっているのかも