おくりびと 

残雪ペロリ



モカちゃんは3月に降った雪をペロリ。


そういえば、今日見てきました。アレ、映画館で。



おくりびと [DVD]

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なぜかDVD発売日に…。


 おばあちゃんがどうしても見に行きたいというので、2人で見に行きました。会場は高齢者でいっぱい…みなさん「おくられびと」の気持ちになって見ているのでは? とちょっと心配になる。たぶん映画館にはここ何十年足を運んでいなさそうな方がいっぱい。場内がうすぐらいこと、段差があること、座席がアルファベットと数字でしかも文字が小さいことなど、高齢者には映画館に来るのもなかなか大変なのだなあと実感しました。


 感想…やっぱり素晴らしかったですね。内容の大部分がテレビで放映されたのでストーリーがわかってはいても、映画時間の半分は泣きながら見てしまった。泣きつかれた…。今日はよく眠れそう。そういえば涙を我慢せずにいっぱい流すと感情のデトックス効果があって、その後リラックスするんだってね。


 何がいちばんよかったかというと…う〜ん、やっぱり映画を見てもらうのがいちばんいいかな。夫婦の愛情と支えあい、男性の仕事に対する情熱と自己投資、またはそうできる仕事を見つけたいという思い、そして死者に対する身近な目線−私たちもすぐに「おくられびと」になるのだよ、その境目はほんの小さなものだよ−という感じ、さまざまな死があるけれど、死を前にした家族の中に最期に残る純粋な感情…ああ、思い出していたらまた涙がじわっときちゃう。


 いい映画でした。アカデミーをとったことも、本当によかった。世界に伝わる、伝わっていくべき普遍性をもったいい映画だと思う。