『日本人なら必ず誤訳する英文』
「英語自慢の鼻をへし折る!」
という帯にいつわりなしの一品です!! おすすめ!
越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 (ディスカヴァー携書)
- 作者: 越前敏弥
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2013/01/11
- メディア: 新書
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わたしがギャフン!と言ったのは以下の引用文、いやコレだけにとどまらず、約半分の例文でギャフン!と言いました。この本が1000円、軽くてカバンに入って持ち歩ける新書というのはもう素晴らしいです。いやもうこのギャフンとやられる感じがたまらない〜。作者はの名翻訳家です。あ〜、この人の授業受けたいな〜。
帯にもあるのですが
I waited for fifteen minutes-they seemd as many hours to me. (長い時間に感じられた、わけではなく…)
そしてこれ!
Bob appeared to have been sick in bed since he had grown into his teens. (teensとは何歳から何歳のことでしょう?)
This lake is deepest around here. (the がないところに注意。会話の中ならわかる感じですが、文章だと難しいです。)
英文翻訳というのは数学に似ていると書いたのは柴田元幸だったか、村上春樹だったか・・・。実はパズルのようなんですよね。時制(とくに過去分詞とか過去完了とか)、比較級、仮定法、そして恐るべき関係詞…これらすべてを正確に解読して訳さなければ、かならず誤訳になってしまうのです。
心理学の専門書では5行6行にわたって複雑な関係節の連なりが続くことが珍しくありません。これをどれだけ正確に読み取った上で訳せるかがキモになります。これができないと、本当に大切な新しい心理学理論がだいなしになってしまいます。そんなわけで、この本は本当に素晴らしいです!!
他にもたくさん翻訳関係の本を読んで、「英語自慢の素人」から「専門書を英文にも心理学理論にも忠実に正確に翻訳できる力をもった臨床心理士」めざして、この春休み、みっちりと英語力を磨きたいと思っています☆ そういえば、高校3年生のときも英文和訳上級編にはまってがんばっていたな〜。すごく得意で好きだったものというのは、必ずどこかで結びついてくるものなのですね〜。
- 作者: 竹下和男
- 出版社/メーカー: 北星堂書店
- 発売日: 2007/07/16
- メディア: 単行本
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- 作者: 田辺希久子,光藤京子
- 出版社/メーカー: 三修社
- 発売日: 2008/09/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 大谷豪見,千代美樹,久保尚美,宮本文,中村保男
- 出版社/メーカー: 研究社
- 発売日: 2008/06/24
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さらに好みで買ったもの
- 作者: 村上春樹(編・訳),柴田元幸(総合監修)
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2008/11/28
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- 作者: 柴田元幸(編・訳)
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2008/11/28
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ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)
- 作者: レイモンド・チャンドラー,村上春樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/03/06
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- 作者: スコットフィッツジェラルド,Francis Scott Fitzgerald,村上春樹
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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