研修会でつい買ってしまう本


臨床心理士職能研修会に行ってきました〜。
久しぶりに大好きな仲間たちにも会えて,とても楽しかったです。


研修内容としては,2日目の開業についての話が面白かったです。やはり1人につき保険診療と比べるととても大きな額のお金をいただくと,クライエントを「大切なお客様」ととらえることが自然とできてしまうんですね・・・。やはり,お金をきちんといただくというのはそういう意味で大切なんだなあとあらためて思いました。


保険診療でやっていると,どうしても「サービスでやっているのに」「無料でやっているのに」という気持ちがどことなーく浮かんできてしまいます。だから,セラピストが傲慢な気持ちになりやすいかもしれません。疲れたときや辛いとき,とても難しい方と面接しているとき,そのクライエントに対して「来てくれて,それだけでもありがたいな」という気持ちにはなかなかなれないかもしれません。同じことは,クライエントについても言えますね。保険診療内で,もしくは無料でカウンセリングを受けるのと,1回1万円を自分のお財布から出して受けるのとでは,目的意識や動機づけがまったく違ってきますよね。


しかし,「リスクマネージメント」という点では,病院や学校というできあがった組織のなかで働く場合と,自分ひとりで開業している場合とでは,安心感や安全感が大きく異なります。リスクマネージメントをしっかり行って,倫理的な配慮も十分に行うことこそが,クライエントの権利を守り,また心を守ることにつながるのだ ということをあらためて学んだように思います。


研修会場の後ろで書籍販売がありました。
なんとなく「学ぼう!」という気持ちで来ているので,ついつい買ってしまいますよね・・・。


自傷行為とつらい感情に悩む人のために―ボーダーラインパーソナリティ障害(BPD)のためのセルフヘルプ・マニュアル

自傷行為とつらい感情に悩む人のために―ボーダーラインパーソナリティ障害(BPD)のためのセルフヘルプ・マニュアル

システム論からみた思春期・青年期の困難事例

システム論からみた思春期・青年期の困難事例

このあたりから,今どんなケースに悩んでいるのかがよくあらわれていますね・・・。まるみえですね・・・。


対人援助の技とこころ―心理療法再入門 (臨床心理学増刊 第 1号)

対人援助の技とこころ―心理療法再入門 (臨床心理学増刊 第 1号)

これは今後役立ちそうな本。いろいろ集められていて,よさげです。