ウルフとの交流が美しい児童文学


復讐の誓い (クロニクル千古の闇 5)

復讐の誓い (クロニクル千古の闇 5)

この日本語のタイトルからはこの作品の美しさが十分に伝わってこないのが残念ですが,表紙からはしっかりと伝わってきます。クロニクル千古の闇シリーズの最新刊が出ました。


(シリーズの既刊)
オオカミ族の少年 (クロニクル 千古の闇 1)生霊わたり (クロニクル千古の闇 2)魂食らい (クロニクル千古の闇 3)追放されしもの (クロニクル千古の闇 4)


自然の中で生きる姿も自然の敬い愛して生きる姿も美しいのですが,最も素敵なのは主人公のトラク(人間,属する氏族がない)とウルフ(はぐれ狼)が「群れの仲間」として生きる姿です。作者は狼研究家と交流したり,狼を自身で何度も見に行くほどの打ち込みぶりで,この物語を本当に生き生きとしたものにしてくれています。


この本を読むといつも我が家の犬が大切になるし,コミュニケーションできる気持ちになりますよ・・・。犬を愛するあなたに超お奨めの児童文学です!