蒼穹の昴
最近はずっとこの本をちびちび読んでいました。
友達のオススメだったのですが,これがまたなかなかおもしろい! というものの読み始めは,薦められて1巻だけ買って,居間においておいたら,母親が勝手に読み始めて,勝手に一巻を読み終えて
「うわぁぁぁ,2巻はどこー!」
と騒ぎ出して,本屋に走っていったので,む? これはおもしろいのだな,と確信した次第です。
西太后治める清末期,生活レベルの最下層に生まれた春雲。貧しい中でのたれ死ぬはずだった彼は,占い師の言葉を信じ,自らの手で運命を切り開いていく。そのもがく様は圧巻で,彼を支える人々の心も熱く,時折涙がぽろりと流れてしまう。
すべての登場人物が人間臭く,しっかりと悩みもがいて生きていく様を描き出すこの作者の筆力はすごいですね。途中からちょっと登場人物が多すぎて頭が朦朧とするところもあるけど,やっぱり面白いです。西太后が人間味あふれる素敵な女性にい見えてくるところもすごい。