とにかく、相手に伝わるまで話すことによって
(☆このネコを知っている方は、右端にも注目☆)
きょう、もやもやした気持ちを私の友達(5さい)聞いてもらいました。
ワタシ :あのねーなおちゃんねー、しろいおにいちゃんとけんかしたんだよー
りょうちゃん:なんで?
ワタシ :えっとねー、せっかく会いにいったのにねー、
やさしくしてくれなかったんだよー
りょうちゃん:しろいおにいちゃん、何したん?いじわるしたん?
ワタシ :え、えっとねぇ、いじわるな顔したり、
疲れててあんまり笑わんかったりー、
自分の見たいテレビばっかり見たりー、
おもーい荷物持ってくれんかったりしたん。
(内容は5歳のこどもにわかるように言い換えてあるものの、
『かなりくだらない内容だ・・・』と「気づき」を得る。)
りょうちゃん:それで、なおちゃん、なんて言ったん?
ワタシ :う?・・・えっとねぇ、いじわるーっばかーって言ったん。
りょうちゃん:バカって言ったん?だめなんに?
僕もこの前言ってしまった。
だめだよねー。
ワタシ :う、うん。だめだよねー。
りょうちゃん:それから、なおちゃんどうしたん?
ワタシ :えっ!?それからねー、なおちゃんもいじわるしたんー。
りょうちゃん:何したん?
ワタシ :べーって顔したんー。
りょうちゃん:ごめんなさいって言ったん?
ワタシ :ううっ!・・・言ってない・・・。
りょうちゃん:なんで?
ワタシ :・・・な、なんでかなぁ。
いじわるされて悲しかったのかなあ。でもいじわるしちゃだめだよね。
ごめんなさいって・・・言った方がいいよね・・・。
カウンセラー
5歳のこどもに
教えられ
おっと、またアホな歌を詠んでしまいました。
つまり・・・
相手に伝わるように、言葉もかなり選んで、一生懸命答えているうちに、いつのまにか自分のもやもやの原因となる出来事が整理され、客観視され、再検討されていますね。そして、自己への気づきと変容が起こっていますね。
そういえば、この前の学会では、『動機づけがどれだけ高いか』ということの効果について、改めて考えさせられました。それは大学院生のイニシャルケースの事例研究でしたが、その中で、
- 動機づけが非常に高いクライエントであること
- クライエントがカウンセリング過程(あるいはセラピスト、自分自身)と、しっかり向き合う力があること
- セラピストが誠実に、逃げずに、ごまかさずに、そのときの自分のレベル内での最大限でクライエントと向き合うこと
- 無条件に肯定的に関心を持ち続けること
が、心理療法の成否にかかわってくる大前提なのだ、ということを改めて感じました。
さて、ここで上の「なおちゃんとりょうちゃんのケース」にたちかえってみます。
これらの大前提をしっかりと満たしているがゆえに、あの会話はカウンセリング的効果をもたらしていたんですね。
ありがとう、りょうちゃん。
なおちゃん、がんばるよ☆