臨床心理士の資格をもつ重み


研修会で大塚先生のお話をおうかがいする機会がありました。
臨床心理士資格認定協会の先生方をはじめ多くの先生方が、臨床心理士という資格をいかにつくってこられたか、いかに守っておられるか、そしてこれからの臨床心理士たちが誇りを持って、その仕事をクライエントのため全うできるように、どれだけ先生方がいま奮闘しておられるか、そういったことを知りました。


それはもう本当にすざまじい努力をみなさんが積み重ねてこられたのだなあと知りました。けわしい獣道をいまも多くの立派な先生方が踏み分け、草を抜き、敵と戦いながら、整備してくださっているのです。


第1種認定校をつくっていただき、臨床心理士資格をつくっていただき、それをさずけていただき、心理臨床の仕事を誠実にしっかりとこなして実績を積み重ねてこられた先生方のおかげで、多くの誤解やトラブルや制度と戦ってくださる先生方のおかげて、今日の私たちの仕事はあるのだなあと改めて実感しました。


そんな中でまだまだ未熟な私たちが貢献できることは非常に少ないのが残念です。ただひたすらに、その名を汚さぬよう、日々誠実に、できる限りのベストを尽くした仕事をし続けるしかないのだろうと思います。目の前のクライエントを援助し、研鑽を続け、できれば大きな社会と小さな社会に自分が貢献できる事をもって参加し、自分の仕事をコツコツとやり続けていくという義務と権利と責任を、そして収入の保証を、資格と共に私たちはいただくのだなあと感じました。人が人によって生かされているように、私たちの仕事もまた、多くの人によって生かされているのですね。


なにかもっとできることはないかなあ。がんばりたいなあ・・・。