「治療不能」ケース?
コメントがないとちょっとさみしい今日この頃、みなさまはいかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか?
ねこたちはなかよくストーブの前にいます・・・。私も・・・。
あれですね。春になったというのに雨が降ったり雷がなったりビュービュー風が吹いたりして・・・
人生のようですね。
そういえば今日はこんな本を読んでいました。
- 作者: バリー・L.ダンカン,スコット・D.ミラー,マーク・A.ハブル,Burry L. Duncan,Scott D. Miller,Mark A. Hubble,児島達美,日下伴子
- 出版社/メーカー: 金剛出版
- 発売日: 2001/06
- メディア: 単行本
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すばらしいです。
「治療不能」とは言わないまでも、「この方はとても難しいんです」と言い訳がましくなってしまうケースが、どんなセラピストでも10件に1件はあるそうですね。
筆者らは、そのような場合についてケースから実証研究を行い、どのようにして「治療不能」にみえているのか、またいかに「治療不能」にみえる治療的関係性をも「心理療法」するかについて説明しています。
うーん、むつかしいですね。
つまり・・・
クライエントの動機とニーズと理論と治療方法の希望を無視してないか見直しなさい!
という本当の原点回帰こそが、心理療法を極めて行く上での公案であるという可能性についてが(また回りくどいですね・・・)ケースの逐語をもとに詳細に述べられています。
つまり・・・
本当に当たり前のことを、いろいろな理論や技法をつめこんだ心理療法家がうっかりと見過ごしてしまう危険性についても警鐘をならしています。もちろんこの作者たちは、流派?としてはソリューション・フォーカスト・アプローチなのですが、その理論や技法を越えて、心理療法の基礎の基礎として、クライエントの「治療的変化」を促す要因は何かということについて謙虚に研究を重ねているようです。いいなあ。私もそういう研究がやりたいなあ・・・と思います。
なんだかまだ一部を読んだばかりで消化しきれていませんね。
じっくり読んでからまた考えてみたいと思います。