カウンセリングの手ごたえ:「うまくいった」とは?


なんだか今日はカウンセリングがうまくいった!
すがすがしい満足感がある。
でも、ふと考えてみると「うまくいった」っていうのはどこでわかるのか、我ながらちょっと謎である。その1回で劇的によくなるということもめったにないし、何かがガラッと変わるわけではない。けれど「ああ、うまくいったな」という手ごたえのようなものをしっかりと感じることがある。


ちょっと考えてみた。
「うまくいったなあ」と感じているセッションの特徴とは・・・


1. そのセッションの中でクライエントの話の内容のコアのようなところがちょっと「伸びる」感覚がある。何となくだけれど、話の質がちょっとだけ深いほうへシフトする。層が一段深まるというか・・・。

2. 「そう」「そうなんです」というクライエントの返事に力強さあるいは重みが感じられる。カウンセラーがクライエントの話をまとめて伝え返すときに、イイトコロをうまく捉えられたという重み。


このふたつが主要なものであると思います。
以下はケースバイケースですが、さらに言い換えたり付け加えたりして考察するとすれば、


3. クライエントの話を聞いているときに、カウンセラーの心の中に自然にふわりと「ぴったりしっくりくる言葉」が浮かんでくる。そのクライエントの話に返事をしたり、まとめたり、あいづちをしたり、比ゆを使うときに、その言葉がすぽっと決まる。

4. カウンセラーがあまりしゃべってないのに、“よく会話した”という印象がある。

5. とにかくクライエントが主役でいつづけられた、カウンセラーがずーっと脇役あるいは黒子としてサポートできた。

6. とにかくクライエントの物語に対して、反感も反論も異論も怒りも退屈も感じずに、もしくは感じたとしてもそれを認識してコントロールして適切に自分の中で対処して、クライエントの物語としてクライエントの主観に添い続けて聞けた。

7. 終わったとき、カウンセリング前よりも、お互いに対する「人間的な好感」が増している。


ということかな・・・。


全体の流れとか終結後とか方向性として、というのとは全く別のところで、1回のセッションで「あーなんかうまくいったなー」ってわかるときがある。それを言語化するというのは難しいです。もちろん毎回「うまくいく」べきなんですけどね。理想的にはね。歯車がカチッとかみ合うというのか・・・、ん〜うまく言語化できん〜。皆さんはどうですか?