カード会社が免責を認めてくれた!
わーい!
iTunes Storeの担当者との10回以上にわたるしつこいやり取り,そして変更されたアカウント名とパスワードを教えてもらってアカウント画面を印刷したものなどをどっさりとカード会社に送りました。すると,カード会社が「犯罪被害」にあったものとして,免責を認めてくれました。10万弱の請求をとめてくれました!
嬉しい・・・。
カード会社の担当のお姉さんが共に喜んでくれました。あの美しい声は一生忘れません! ありがとうございました! 嬉しさのあまり御礼のお菓子などをお贈りしたくなる今日この頃。
全部で3ヶ月かかったなあ。
気がかりなのが,犯人が捕まるかどうかですよね。カード会社は「本人が被害届けを出すもの」と警察のハイテク犯罪課とは違うことを言っています。このままだと誰も被害届けを出さなくなってしまうので,やっぱり最寄の警察署に行かないといけないなあと思っています。他の人が被害にあうことのないように何かできたらいいなあ。
追記:
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY201001250186.html
1月25日の朝日新聞の夕刊にiTunes Storeでの被害の話が載りました。
みんな去年の秋ごろからなんですね〜。私も10月だったし・・・。カード会社によっては補償してもらえないところもあるようですね。
この記事の中のiTunes Storeのコメントがもう,神経を逆なでしますよね。まとめると,「あんたがしっかりIDとパスワード管理してなかったせいでしょ。どっかでフィッシング詐欺にあって自分で犯人に教えたんじゃないの? こっちの責任じゃないもんね」的な感じですよね。そこがもう,辛いです。会社の対応が本当にひどい。もっと「一生懸命誠意を持って対応している」姿勢を打ち出してほしい・・・。お客様に対する態度とはとても思えない。これまで購入した分をすべて取り消してほしいくらいの憤りを感じます。同じ時期に急にたくさんの被害者が出ているというのに,再発予防の姿勢を見せろ!と思います。
はぁ。犯罪の被害にあうって本当に辛いんだなあとしみじみ。社会のシステムに対して無条件に抱いている安心感,安全感が崩れるんですよね。たとえばみんながよくしっているきちんとした「会社」っぽいところを無条件に信頼して,「きっとなにかあっても適切に,誠意ある対応をしてくれるだろう」と思っているのですが,その信頼が崩れてしまうというか。
でも私のカード会社の担当の方のように,本当に親身になって一緒に心配してくれて,喜んでくれる方もいて,ちょっと幸せな気持ちにもなりました。捨てる神あれば拾う神あり。
【同志がたくさん! 心強い情報交換の場】
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スウェーデン発『ミレニアム』はやはりおもしろかった
うーん。おもしろい!
1の上の3分の2まではちょっとおもしろくないんだけど(著者はもとジャーナリストなので説明がしっかりしすぎている面がある),最初の完全な場面設定が終わったあたりから,物語はどんどん面白くなります。
事件そのものは女性を被害者とした悲しいものなのですが,それが2巻へと進むにつれ,著者のジャーナリスト魂が物語の根幹を支え,現代社会が抱える問題へと鋭く切り込んでいきます。主人公とこの著者はたぶんよく似ているのだと思うのですが,社会の間違った問題をそのままにしておいてなるものか! という熱い魂を感じます。
さらに,スウェーデン,オーストラリア,グレナダなどなど,小説の登場人物が移動するとともに読者もまた旅をします。この体感がとてもよくて,本当に旅をしたような気持ちになります。ああ・・・著者がもう亡くなってしまったということが残念でならないです。
洋ドラマ Dr. House
親愛なる後輩に勧められ(ありがとう!),この冬休みにDr. Houseというアメリカの医療ドラマを見てみました。
すっごぃおもしろい!
病名はおろか,発病のきっかけや病因がなんなのかまったくわからない患者がやってきて,どんどん病状が悪化する。だけど病状しかわからない。どこがどう悪いのかもわからない。同じ病状が意味する病気の可能性がたくさんある・・・。でも治療法はまったく異なる。正しくない治療法をすると患者は死んでしまう・・・。
そんじょそこらの推理サスペンスより面白いです。これ実際のドクターが見てもおもしろいのかな? 医師ではない私たちがこのドラマを見ていると,「こんなに病名がわからんものなのか!」と驚きます。凄腕の医師がチームで集まっても,ちょっとみるところが違ったり,ちょっと違うものをターゲットしているとすごい間違いをしたり・・・。もちろんその一方で凄腕のDr.Houseは外来を受診した患者のしょ〜もない症状を,ぱっと見ただけでその人の生活習慣とも絡めてずばりずばりと言い当てて,一瞬でベストな処方をしてしまうんですね。そのギャップが面白い。
なかには統合失調症と誤診されていたウィルソン病の患者の物語もあります。摂食障害で,薬を使った自己誘発性嘔吐によってうっ血性心不全になった患者の物語も。私たちにとっても勉強になりますね! この回は,症状から考えていくと病名がまったくわからなかったのに,患者のパーソナリティ特性から病名を考えるという逆方向の解き方で,Dr.Houseは患者の命を(そして生きたいという意志を)救いました。私たちもこんなふうに,患者さんの「生きたい」という力を救ってあげられるといいなぁと思います。
しかし,すべてを通じて思うのは,観察眼の大切さと,患者一人一人に個別の生活環境や価値観を理解する大切さ,そして,命というもののすごさともろさです。命ってすごいシステムになっているんだなぁとあらためて思います。
その一方で,アメリカの医療社会が垣間見えて面白いです(こんな感じで誤診が大そうだ・・・。日本の医療の方が全体的なレベルは高いのだろうなあなんて思ったり)。
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警視庁ハイテク犯罪総合対策センターに電話相談してみる
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/haiteku/index.htm
犯罪被害に詳しい知人に相談したところ,まずはここに電話相談するのがいちばんよいのではないかとのこと。(もしかしたらiTunes StoreからIDとパスワードがもれ出た恐れもあるのかもしれないとのこと!)
こちらのページによると,わたしが受けた被害は なりすまし(他人のID、パスワード等を不正に利用する)行為になるようです。
iTunes Storeとのメールでのやり取りをすべて印刷し,iTunesStoreでの購入履歴やID・パスワード画面(変更されていたIDをiTunes Storeに教えてもらい,ログインする)も印刷し,自分の手元に保存しつつ,カード会社にも送り,その資料を見ながらこちらに電話をしてみることする。
結果をいかにまとめてみます。
1)親切に対応してくれる。とてもわかりやすい説明。嬉しい。
2)被害者は私ではない。私は参考人(よって被害届けは出せない)
不正アクセスの被害者はiTunes Store
クレジットカードの不正使用の被害者はカード会社
3)参考人は,最寄の警察署に行って,参考人として状況を話すことができる。資料を持って行くとよい。(消費者センターは消費トラブルなので,それよりはこのケースは詐欺であるため,あまり助けにはならない可能性がある。)
4)被害額がカバーされるかどうかは,カード会社との利用契約による。利用契約を見直し,免責になるか,支払いはどうなるか,カード会社とよく話し合うべき。
5)不正アクセスの被害者はiTunes Storeである。iTunes Storeが被害者として事実を認知して警察に届け出ているのか? まだであれば,届け出てもらうのがよい。
6)似たような相談が相次いでいる。iTunes StoreからIDやパスワードがもれたというよりは,犯人がIDやパスワードを破る行為を繰り返しているのではないかと考えられる。
ということのようです。
となると,私たちがやるべきことは,やっぱりカード会社が警察やiTunes Storeとのやり取りを通じて,不正アクセス・なりすまし詐欺の被害をカバーしてくれるかどうかが鍵であり,私たちは最寄の警察署に行って参考人として状況を詳しく話しつつも,カード会社ががんばってくれるのを期待して待つ。そして被害額がカバーされるのを祈り,信じるということになるのかなあ。
被害にあった皆さん! まずはこちらに電話相談してみましょう! そして,私たちは参考人という立場のようですが,iTunes Storeとのやり取り,アカウントの画面などをとにかく印刷して,カード会社と最寄の警察署に渡しましょう。
しかし・・・やっぱりiTunes Storeの対応は納得いかないよね。メールでしか対応できないのもひどいし,メールの内容もずさんだし(こちらのメールをまともに読んでいないのではないかと思われる),誠意が感じられないし! この対応のひどさこそ,消費者センターに相談すればいいのかな?
i tunes store にて被害にあう・・・ - Psychotherapist Tetoの日記あるいはふっくらネコてとの日記