KINDLEの利点

kindle



Amazon Kindle使っています。
良いです。
なにが良いかというと,「本を読んでいるということがばれない」ところが,非常に良いです。どういうときかって? うーん,それは言い難いですが,「本を読んでいることがばれるとちょっとまずい感じだれど,本を読みたい気持ちになるとき」です。


kindleで読書をしていても,(1)電子辞書を見ている,(2)電子手帳もしくは手帳を見ているかのように見えます。これが非常に良いです。


このようなよこしまな理由以外にも良い点はあります。(1)ページが開いておける(洋書はたいてい分厚くて,ページを開いた状態にとどめておくことが困難),つまり片手あるいは手放しで読めるというのがとてもとてもよい,(2)文字の大きさを変えられるので読みやすい,(3)続きが読みたくなってもだえ苦しんでいるときに,すぐに続きを購入できるという安心感が常にある。


ただ,難点もあります。(1)風呂場で読むのがためらわれる,(2)高価なのでそこらへんのおきっぱなしにするのがためらわれる,(3)自分の今のレベルにあった&面白い洋書を探すのがちょっと手間がかかる(宝探しのようでおもしろいけれど。日本の小説については,まだ読んでいない宝がもうすでに見つかりづらい。)。


総じて言えば,良いです!!! 洋書に限って言えば,本当に読みやすい。洋書って(とくにペーパーバックって)なんであんなに分厚くて,ぺらぺらの紙で,ページを開いた状態でキープするのに(たとえば読みながら食事をしたいときなどに)文鎮20個ぐらい必要なのだろうか・・・(いや,小さな文鎮では絶対に無理。私はよくリーダーズ英和辞典サイズの辞典を2個使っていました)。しかも文庫のくせに微妙に大きいし,片手で持って読みながら何かしようとすると,手がつってしまう。新潮文庫を見習ってほしいものだ。


ゆえに,kindleは洋書ファンの必需品である。


Night World No. 1: Secret Vampire; Daughters of Darkness; Spellbinder

Night World No. 1: Secret Vampire; Daughters of Darkness; Spellbinder

今読んでいる本。またヴァンパイアもの。前半はちょっと子どもっぽいかなと思いましたが,真ん中あたりから展開がぐんぐんとおもしろくなってきました。先が読めず,わくわくします。

研修会でつい買ってしまう本


臨床心理士職能研修会に行ってきました〜。
久しぶりに大好きな仲間たちにも会えて,とても楽しかったです。


研修内容としては,2日目の開業についての話が面白かったです。やはり1人につき保険診療と比べるととても大きな額のお金をいただくと,クライエントを「大切なお客様」ととらえることが自然とできてしまうんですね・・・。やはり,お金をきちんといただくというのはそういう意味で大切なんだなあとあらためて思いました。


保険診療でやっていると,どうしても「サービスでやっているのに」「無料でやっているのに」という気持ちがどことなーく浮かんできてしまいます。だから,セラピストが傲慢な気持ちになりやすいかもしれません。疲れたときや辛いとき,とても難しい方と面接しているとき,そのクライエントに対して「来てくれて,それだけでもありがたいな」という気持ちにはなかなかなれないかもしれません。同じことは,クライエントについても言えますね。保険診療内で,もしくは無料でカウンセリングを受けるのと,1回1万円を自分のお財布から出して受けるのとでは,目的意識や動機づけがまったく違ってきますよね。


しかし,「リスクマネージメント」という点では,病院や学校というできあがった組織のなかで働く場合と,自分ひとりで開業している場合とでは,安心感や安全感が大きく異なります。リスクマネージメントをしっかり行って,倫理的な配慮も十分に行うことこそが,クライエントの権利を守り,また心を守ることにつながるのだ ということをあらためて学んだように思います。


研修会場の後ろで書籍販売がありました。
なんとなく「学ぼう!」という気持ちで来ているので,ついつい買ってしまいますよね・・・。


自傷行為とつらい感情に悩む人のために―ボーダーラインパーソナリティ障害(BPD)のためのセルフヘルプ・マニュアル

自傷行為とつらい感情に悩む人のために―ボーダーラインパーソナリティ障害(BPD)のためのセルフヘルプ・マニュアル

システム論からみた思春期・青年期の困難事例

システム論からみた思春期・青年期の困難事例

このあたりから,今どんなケースに悩んでいるのかがよくあらわれていますね・・・。まるみえですね・・・。


対人援助の技とこころ―心理療法再入門 (臨床心理学増刊 第 1号)

対人援助の技とこころ―心理療法再入門 (臨床心理学増刊 第 1号)

これは今後役立ちそうな本。いろいろ集められていて,よさげです。

『神様のカルテ』すっきりさわやか後味


神様のカルテ

神様のカルテ

病の人にとって,もっとも辛いことは孤独であることです。

p181 夏川草介 『神様のカルテ』 小学館

 第10回小学館文庫小説賞を受賞した本です。著者は長野県の地域医療に従事するお医者さんのようです。


 夏目漱石を愛する,ちょっと変わり者のドクターが,友人と細君との生活を愛しみながら,同時に患者さんたちとのふれあいを愛しむ,そんな物語です。


 内容はもっともっと長く深く篤くなってくれたらいいな〜と思いますが(ぜひぜひ分厚い続編を書いてほしいです!),文体も登場人物もさわやかで快く,後味すっきりほのぼのする良い小説です。


 治療に悩むものにとっても,病に苦しむ患者さんにとっても,「病が治らなくとも,孤独が癒されればよい。たった一人で病と闘うのではなく,一緒に闘ってくれる人がいてくれれば,それで良い」というメッセージは古く,かつ新しいものです。私も,なかなか治らない,まるで治りたくないかのように見えるクライエントを前にして,いったい何ができるのかと途方にくれるときがあります。自分の無力さにがっくりしてしまうときがあります。でも,この物語のように,病と対峙する患者さんの孤独に寄り添うことはできるのかもしれない。そう思いました。それでいいのだ,とも思いました。


 生きることはそう悪いことではない,医療もまたそう悪いものではないと,医療者にとっても患者にとっても,勇気を与えてくれる素敵な小説です。

■[ささやかな不幸せ] i tunes store にて被害にあう・・・(2)

Itunes は「詐欺アカウント」であること,なりすまし詐欺の被害にあったことを認めたものの,カード会社への請求を取り消すことはなく,すでにカード会社から入金されているためか,詐欺事件について調べる気も,再発を防ぐ気もない!! という印象を受けました。


さらに,カード会社に対して「メールアドレスも住所も同じだから,本人か家族によるものじゃないですか」的な発言をしているらしい!!


ITunesは音楽をPCにダウンロードするものであって,メールアドレスや住所は登録者(つまり被害者)のもののままで,まったく見知らぬ人のパソコンにダウンロードすることができるものなのでは?


どんなパソコンにダウンロードされたかくらい調べてくれても良いのでは?? 本人ではないことをなぜカード会社に証明してくれないの?? お金が入らなくなるから?? 被害者は泣き寝入りするしかないの??


まあ,とにかく警察に被害届けを出すしかないよね・・・。しかし,こんなにITunesという会社の対応がひどいとは思わなかったです。
消費者センターにも行かないと・・・。


被害者の皆さん,がんばりましょう! そして被害に合いたくない人は,ITunesの利用を控えた方がよいのかもしれません・・・。被害者の会を結成したいです・・・。


i tunes store にて被害にあう・・・ - Psychotherapist Tetoの日記あるいはふっくらネコてとの日記

BPDのクライエントによる物語


境界性パーソナリティ障害18歳のカルテ・現在進行形

境界性パーソナリティ障害18歳のカルテ・現在進行形

「死にたいなあ。
 死にたくないなあ。

 生きたいなあ。
 生きたくないなあ。」

(p47)

 生きることと死ぬことの狭間で苦しむ多くのクライエントの日記を読んでいるような気がした。同じ思いを抱えて,苦しみながら,精神科や心療内科に通いながら,なんとか生き延びている,けれどその生き延びることもまた苦しみである彼らの日々に寄り添うクライエント本人,ご家族,医療関係者必読の本である。


 いま診ているクライエントの話のように思えて,一気に読んでしまった。本を置くことができなかった。この本を書いてくれたかおりさんに心からの感謝を伝えたい。きっとこの本を読んで救われる人たちがたくさんいると思う。


 BPDのクライエントに対して「生きてほしい」と強く願うことが正しいことなのかどうか,あまりに苦しく辛いことを願っているのか,カウンセラーもまた悩むことがある。それでもやっぱり,「生きていてよかった」とクライエントが笑って言ってくれる日を願って,今日もがんばる。その勇気をもらった。

素敵なシューベルト


シューベルト:後期ソナタ集

シューベルト:後期ソナタ集

この前すごーくストレスがたまったときに,高級温泉(個室に露天風呂つき。中には図書室もある)に逃避行して,そのときのーんびり個露天風呂につかりながら,温泉にあった雑誌Esquire (エスクァイア) 日本版 2009年 02月号 [雑誌]を読んでいて,「あ,いいな〜」と思って,帰宅後ポチッとしたCDです。説明が長いですね。


すごく美しくて心地よくて素敵です!


他のCDも買っちゃおうかしら・・・。

ムソルグスキー:展覧会の絵

ムソルグスキー:展覧会の絵

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番

ショパン:ピアノ・ソナタ全集

ショパン:ピアノ・ソナタ全集

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番&2番

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番&2番

モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番&第20番

モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番&第20番

物語が終わるのは悲しい


まつりスペシャル 4 (ジャンプコミックス)

まつりスペシャル 4 (ジャンプコミックス)

ジャンプコミックスで女子プロの女子高生の恋愛&成長ストーリー。花より男子 完全版 1 (集英社ガールズコミックス)このシリーズの作者であるだけに,おもしろくてドキドキするようないい話だったのに,もう最終巻になってしまった・・・。かなしい。やはりテーマがあまりにも,男子でもなく乙女でもない微妙なラインだったためか・・・。おもしろかったのに・・・。強い女子の話は元気がもらえる気がしていいのに〜!

まつりスペシャル 1 (ジャンプコミックス)まつりスペシャル 2 (ジャンプコミックス)まつりスペシャル 3 (ジャンプコミックス)



DVD付き限定版 のだめカンタービレ 第23巻 (講談社コミックスキス)

DVD付き限定版 のだめカンタービレ 第23巻 (講談社コミックスキス)

11月27日発売予定。最終巻になっちゃうのかしら? まだかしら?
終わりがあるというのは悲しいものデス。ぜひ『ガラスの仮面 44 ふたりの阿古夜 3 (花とゆめCOMICS)』や王家の紋章 第54巻 (プリンセスコミックス)なみに永遠に続いてほしい・・・。終わらない連載というのは,ファンの憧れである。


トワイライト 上 (ヴィレッジブックス)このシリーズも洋書で読んで,とうとう最終巻。あああ,終わってしまうぅぅぅ。よくわかんなかった部分は,図書館から借りた翻訳であとから確かめながら読みつつ(つまり常に両方手元にある状態を保つという贅沢な手法),とうとう4巻まで来ちゃった・・・。かなすぃ。


かなり理想を言えば,村上春樹の小説1Q84 BOOK 11Q84 BOOK 2がずっーっとずーっと終わらずに,BOOK3,BOOK4,BOOK5と毎月出たらいいなあ・・・と思う。まあ,そんなの無理だからこそ,いいものなのかもしれないけども。あーでも,幸せだろうなあ・・・。でも,ないからこそ,新しい本の開拓と冒険と出会いがあるのだろうけども。